この記事では大学受験英語の勉強法とそのコツを紹介していきます。
大学受験で英語を使用する人や、英語の成績を上げたい人はぜひ参考にしてください。
大学受験英語の勉強の順番
大学受験英語は以下の順番で勉強を進めてください。
まずは英単語と英文法
まず英語学習の基礎になる英単語と英文法は必ず一番最初に勉強する必要があります。
英単語と英文法の知識が不足していると長文を正確に読むことができませんし、正しい英文を書くことっもできません。
英単語帳1冊と基礎的な英文法の参考書1冊は必ず最初に勉強し終えてください。
長文読解の前に英文解釈
英単語と英文法の勉強が一通り終わったら、英文解釈の勉強をしてください。
英文解釈とは英文の構造を正しく把握して英文の意味を正しく読み取る作業のことで、英文解釈の勉強をすれば英語の長文を早く正確に読めるようになります。
そのため、長文読解の勉強をする前に英文解釈の勉強をして地力をつけるのです。
英文解釈の勉強が終わったら長文読解の勉強をしてください。自分の現状と志望校に合わせて参考書を使用してください。
長文読解の後にリスニング
長文読解の勉強がある程度終わったらリスニングの勉強に移ります。
目で見て英文の内容を理解する長文読解ができないと耳で聞いて英文の内容を理解するリスニングはできるようになりません。
そのため、リスニングの勉強は長文読解の勉強をした後にしてください。
高3になったら英作文
志望校の入試で英作文が出題されるのであれば、高3になったら英作文の対策を始めてください。
英作文の勉強には例文暗記が欠かせませんが、例文を暗記するのはかなりの時間が必要になります。
高2までに英単語と英文法を勉強し終え、高3になったら直ちに英作文の勉強に移るのが理想です。
大学受験英語の勉強法
以下では大学受験英語の勉強法を分野別に紹介していきます。
英単語の勉強法
英単語の勉強をする際には、まず1冊の英単語帳を完璧に覚えてください。「ターゲット」や「速読英単語」がおすすめです。
英単語帳1冊の内容を覚えることができれば大抵の長文問題に対応できるようになり、英文法も勉強すれば英文解釈の勉強を始めることができます。
もちろん英単語は覚えれば覚えるほど受験に有利になるので1冊覚えきったら難易度が高めな2冊目の英単語帳を使用してください。
また、実際に覚える際は何度も目で見て覚えていく方法がおすすめです。
何度も目で見て確認することで脳がその情報を重要な情報だと認識して長期的な記憶につなげてくれます。
自分が使用するべき英単語帳や効率的な英単語の覚え方について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
英文法の勉強法
英単語の勉強と同時並行で英文法の勉強も進めてください。
英文法の勉強をする際にはまず「比較」「時制」などの文法事項ごとに解説が載せられている参考書を使用して勉強していきます。
「Evergreen」「今井の英文法教室」「安河内の英語をはじめから丁寧に」などが代表的ですね。
これらの参考書1冊と英単語帳1冊を覚えきれば英文解釈の勉強を始めることができます。
また、志望校の入試で文法問題が出題されるのであれば「Next stage」や「Vintage」などの参考書も使用して文法力をさらに高めてください。
さらに詳しく英文法の参考書や勉強法について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
英文解釈の勉強法
英単語帳1冊と英文法の参考書1冊を終わらせたら、英文解釈の勉強を始めてください。
英文解釈の勉強をする際には、自分のレベルに合わせた参考書を使用して少しずつ実力を上げていって下さい。
あまりにもレベルが高いものを使用すると全然勉強が進まず非効率な学習になりかねません。
また、解説を読んで各英文をどのように読み取ればよかったのかを必ず確認してください。
解説を読んで英文の読み取り方を覚えていくことで、だんだん英文を正確に訳せるようになっていきます。
具体的にどの参考書を使えばいいかや勉強の進め方が分からない場合は以下の記事を参考にしてください。
長文読解の勉強法
英文解釈の勉強が終わったら長文読解の勉強を始めてください。
英文解釈の勉強まで終えてしまえば、あとはひたすら問題演習を繰り返すだけの作業になります。
問題演習をしていくことによって筆者の主張の読み取りや話全体の理解がスムーズにできるようになっていきます。
また、長文読解はあなたの志望校の入試問題の形式やレベルに合わせて参考書を選ぶことが大切です。
あなたの志望校の入試問題で記述問題が多く出題されるのであれば記述問題が多く掲載されている参考書を選ぶ必要がありますし、マーク問題が多いのであればマーク問題が多い参考書で問題形式に慣れていかなければなりません。
また、自分とかけ離れたレベルの参考書を使用すると英文解釈の勉強と同様に効率が悪い学習になるので自分のレベルに合わせて選んで下さい。
さらに詳しく長文読解の参考書や勉強法について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
リスニングの勉強法
長文読解の勉強が終わったらリスニングの勉強を開始してください。
リスニングの勉強でするべきことはディクテーションとシャドーイングです。
ディクテーションとはリスニングで流れてくる英文を文字に書き取る作業のことで、ディクテーションをすることによって自分が聞き取れてない英単語を正確に把握することができます。
少しずつ自分が聞き取れない英単語を見つけて無くしていくことで、どんな英文でも聞き取れるようになっていきます。
また、シャドーイングとは英語のリスニング音声を聞きながらすこし遅れてリスニング音声と同じように発音していく作業のことです。
シャドーイングをすることによってリスニング音声と同じ速さでリスニングの内容を理解できるようになります。
自分に合う参考書を見つけてディクテーションとシャドーイングを繰り返して勉強を進めてください。
また、リスニングの参考書や勉強法についてさらに詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
英作文の勉強法
英文解釈の勉強はまず例文暗記から始まります。
例文をたくさん覚えていれば覚えているほど、問題を解く際にどういう英文を書いていけばいいかがなんとなく分かるようになります。
例文をある程度覚えたら問題演習ですね。英作文には和文英訳と自由英作文の2種類がありますが、自分の志望校の入試問題で出題されるほうを勉強してください。
英作文の参考書や勉強法についてさらに詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。
間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。
大学受験英語で毎日やること
大学受験の英語対策で毎日やるべきことは以下の3つです。
英単語の勉強
大学受験英語で毎日やること1つ目は英単語の勉強です。
先ほども言いましたが、英単語は覚えれば覚えるだけ長文が読みやすくなりますし英文も書きやすくなります。
入試本番までできるだけ多くの英単語を覚えるようにしてください。
また、英単語は一度覚えたとしても復習しなければだんだん忘れていってしまいます。
入試本番まで英単語の知識を記憶しておくためにも毎日欠かさず英単語の勉強をする必要があります。
英文法の勉強
大学受験英語で毎日やること2つ目は英文法の勉強です。
志望校の入試で文法問題が出題される場合、文法問題の問題演習をしていくことになります。
基礎的な文法知識であれば長文読解や英作文の問題を解いていれば自然と忘れずに済むのですが、文法問題で出される細かい知識は定期的に復習しないとどんどん忘れていってしまうんです。
そのうえ文法問題に対応するために必要な知識はかなり多いため、そもそも勉強し終えるまでの時間が長いです。
したがって英文法もできるだけ毎日勉強して知識を蓄えていきましょう。
長文を読む
大学受験英語で毎日やること3つ目は長文を読むことです。
英語は普段扱っている言語ではないため、長文を読まない期間があるとすぐに長文を読む感覚が失われてしまうんですよね。
長文を読む感覚を失うと、内容を理解するまでに時間がかかったり解答を作るまでに時間がかかるようになってしまいます。
そういった事態を避ける為にできるだけ毎日長文を読んで感覚を失わないようにしなければならないんです。
大学受験英語の勉強のコツ
以下では大学受験対策として英語を勉強する際のコツをいくつか紹介していきます。
隙間時間を使う
大学受験英語の勉強のコツ1つ目は隙間時間を使うことです。実は英語は隙間時間を使った勉強がしやすい教科です。
数分間の隙間時間があればいくつかの英単語を覚えることができますし、長文に軽く目を通すこともできます。
特に英単語は何度も目で見て覚えていくことが一番効率的な覚え方なので、隙間時間がある度に英単語帳を開いて英単語を見るようにしましょう。
問題演習を中心に
大学受験英語の勉強のコツ2つ目は問題演習を中心にすることです。
英語の勉強では英単語と英文法を覚えるのはもちろん、長文読解の解き方を勉強したり英作文の例文を覚えたりなど暗記が必要なタイミングが多いです。
その際ひたすら覚えようとするのではなく、なるべく問題演習を行って覚えるように取り組んでください。
問題演習をすることで一度覚えようとした内容を思い出すことになるので、強い記憶になって長期的に覚えていられるようになります。
計画を立てる
大学受験英語の勉強のコツ3つ目は計画を立てることです。
英語を勉強していく際、「来月までにこの参考書を終わらせよう」とか「今週中にこの範囲の英単語を覚えきろう」みたいなざっくりしたものでもいいので、いつまでに何をするのかの計画を立ててください。
受検勉強では時間が限られているため、受験本番までに何をどの程度する必要があるのかを考え、それを実現させるために計画を立てる必要があります。
計画を立てずにがむしゃらに勉強してしまうと終わらすべき勉強を終わらせられなかったり、勉強量が偏ってしまい苦手分野ができてしまう恐れがあります。
自分の現状と志望校の入試を踏まえて必ず学習計画を作って下さい。
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間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。
大学受験英語のやりがちなNG勉強法
上記で大学受験での英語の勉強法を紹介しましたので、次はやってしまいがちなNG勉強法を紹介していきます。
参考書を何冊も使う
大学受験英語のやりがちなNG勉強法1つ目は参考書を何冊も使うことです。
一度に参考書を何冊も使ってしまうと、どの参考書も中途半端な状態で終わってしまう場合が多いです。
なぜなら同時に何冊もの参考書を使用すると1つの参考書を終わらせるまでにかなりの時間がかかってしまい復習する時間の余裕が無くなってしまうからです。
数冊の参考書を中途半端に終わらせるよりも1冊の参考書を完璧に終わらせるほうが実力は上がります。
各分野で使用する参考書は1冊だけにしてください。
最初から長文読解に取り組む
大学受験英語のやりがちなNG勉強法2つ目は最初から長文読解に取り組むことです。
長文読解の問題を解くためには英単語と英文法の知識が不可欠ですし、英文解釈の勉強も必要です。
最初から長文読解に取り組むと知らない英単語ばかりで意味が読み取れなかったり、文の構造を把握できず正しく訳せないという事態になりやすいです。
きちんと英単語と英文法を覚え、英文解釈の勉強をしてから長文読解に取り組んでください。
英単語の勉強をやめてしまう
大学受験英語のやりがちなNG勉強法3つ目は英単語の勉強をやめてしまうことです。
英単語をある程度覚えて長文が読めるようになったとしても、英単語の勉強は受験終了まで続けてください。
先ほどから何度も話していますが、英単語は覚えれば覚えるだけ大学受験に有利になります。
英単語を多く覚えればその分意味が分からない英文が減りますし、書きたい英文を書きやすくなります。
受験が終わるまでできるだけ多くの英単語を覚えるように取り組んでください。
英語が苦手な理由
最後に英語が苦手な理由として考えられるものをいくつか紹介します。上記の内容と被る部分も多いので流し読みしてください。
単語・文法の知識が不足している
英語が苦手な理由1つ目は単語・文法の知識が不足していることです。
単語・文法の知識が不足していると英語の成績は絶対に伸び悩みます。
単語・文法がきちんと身についている人であれば簡単に読める英文でも、単語・文法の知識が不足していると難易度が高く感じてしまいます。
英語が苦手な場合は、まず英単語帳1冊と英文法の参考書1冊を完璧に学習しきりましょう。
長文に慣れてない
英語が苦手な理由2つ目は長文に慣れてないことです。
単語・文法の知識があったとしても、長文を読むことに慣れてないと長文読解の成績は伸びません。
たくさん長文を読むことによって勉強してきた英単語や英文法を使う場面が増え、実践的な実力が身に付くのです。
また、長文に慣れてないと英文の意味を正しく読み取りにくいためリスニングで流れてくる英文の内容も把握しにくいです。
英単語と英文法に自信があるのであれば、ひたすら長文を読んでみて長文に慣れてみるのがおすすめです。
「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。
間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。