この記事では大学受験における英語長文読解の勉強法について解説していきます。
英語の長文読解の成績を上げたい人はぜひ参考にしてください。
英語長文読解が苦手と感じる理由とその対処法
多くの人が苦手と感じる英語長文ですが、実は苦手と感じる理由は共通しています。
時間内に読めない
英語長文の問題は解くのにとにかく時間がかり、多くの受験生が時間内に読み切れず大幅に点数を落としてしまいます。
単語問題や文法問題であればすぐに答えを出せますが、英語長文は問題文を読む時間がかなり必要になり、時間制限内に解く難易度がかなり高いですよね。
この悩みは特に英語長文に慣れてない人が持ちやすいです。
英語長文に慣れてない人はどういう流れで問題を解いていけばいいか分からず、効率の悪い時間の使い方をしてしまい、結果的に時間が足らなくなってしまうのです。
記事内のこの部分で英語長文の解き方を解説しているので時間が足りなくて悩んでいる人は読んでみてください。
意味を読み取れない
英語長文を苦手と感じている人の中にはそもそも英語長文が読めない・意味が読み取れないというひとがいます。
そういった人には単語・文法などの知識と英文を訳した経験が足りないという場合がほとんどです。
従って英語長文が読めない・意味が読み取れないという理由で英語長文が苦手な場合は、まず知識を完璧にしましょう。
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英語長文読解に必要な能力とは
英語の長文読解に必要な読解力を大まかに二分すると「マクロレベル」と「ミクロレベル」の読解ができる必要があります。
マクロレベルの読解とは文章を俯瞰(ふかん)し、段落や文章同士の関係、全体の流れ、話の要点などを掴むことです。これができていると内容一致問題などの読解問題のような差がつく問題が解けるようになります。
ミクロレベルの読解とは文章のより細かい部分にフォーカスし、１文１文の構造を正確に読み取り、それぞれの意味を理解していく読み方です。これが身についていると文法的知識が問われる空所補充問題や、整序問題などが解けるようになります。
重要なのは、マクロレベルの読解ができるようになるにはミクロレベルの読解ができるようになる必要がある、ということです。
理由は単純で、1文1文の意味を理解しておかないと全体の流れや文脈といったものが非常に掴みにくくなってしまうからです。
文法的知識がないが故にマクロレベルの読解を誤り、間違った回答をしてしまうこともはじめのうちはよくあります。
以下で解説する順番で学習を進めると、ミクロレベルの読解からマクロレベルの読解へスムーズにステップアップし、効率の良い学習が可能となります。
英語長文読解の勉強法
英語長文読解の問題を、しっかりと内容を理解した上で解けるようになるには、以下の勉強をしなければなりません。
英文法の学習
英語長文読解の問題を解けるようになる上で、必ず学習しなければならないのが英文法です。
英文法は英語学習の根幹をなす要素の一つであり、文章を読む上でもっとも基本的な力です。
ネイティブであれば英文法などいちいち意識せずとも感覚で読むことができますが、そうした感覚を備えていないほとんどの受験生はそうはいきません。
英文法は、一度習得すれば様々な場面で応用を効かせられるので読んだことのない文章でも素早く意味がわかるようになります。
長文は文字通り長い文章ですので、様々な文法や構文が出現します。ですのでできる限りたくさんそうした知識は身に付けておくべきでしょう。
以下の記事ではおすすめの英文法の参考書を紹介しているので興味がある人は読んでみてください。
英単語・英熟語の暗記
長文を読む上で、英単語や英熟語の知識を大量に身につけることは内容を理解する上で非常に重要です。
確固たる単語力があれば、仮に文法的に難しい箇所があっても単語から大体の意味を推測することが可能です(基本的には文法的にしっかり構造をとることを優先すべきですが)。
ただし、いくら英単語や英熟語が重要だとはいえそれだけに頼ってしまって他の要素が欠落してしまうと本末転倒です。
さらに注意しておかねばならないのは、覚えなければならない英単語や英熟語の量には限界があるということです。
英単語は現在世界に約１００万語も存在すると言われていますが、そのうち大学受験に必要な単語数は難関私大レベルにまで引き上げたとしても７０００語程度です。
しかし、この７０００語というのはこれだけ覚えれば入試において出現する単語は全て意味が理解できるのに十分な数だというわけではありません。実際、長文を読む際にはどれだけ語彙力があったとしても、必ず最低でも数個はわからない単語に出合います。
では、なぜ数千語の単語量で十分なのかというと、大学入試レベルの長文で出題される文章の要旨を困難なく理解し、問題を解けるようになるにはその程度で十分だからです。
言い換えると、そのレベルの豊富な語彙力を持ってしてもわからないものは、前後の文脈から意味が絞れたり、読解するうえで分からなくても問題ないというような単語が多いです。
ですから、英単語や英熟語を勉強する際にはまず必ず覚えておかなくてはならないものを覚えた上で、自身の志望校のレベルに応じて必要な語彙を補強していくというスタイルがいいでしょう。
以下の記事で英単語の効率的な覚え方やおすすめの英単語帳を紹介しているので読んでみてください。
英文解釈の勉強
英語長文読解の実力をつけるために必要な要素３つ目は英文解釈です。
英文解釈というと、人によって定義が曖昧だったり、そもそも英文解釈という概念自体知らなかったという人もいるのではないでしょうか。
ここでは僕なりに英文解釈を定義すると、「短めの文章を文法的・文脈的な観点から精密に構造をとっていき、正確な和訳ができるようになるための勉強」です。
英文解釈はその性質上、長文読解のミクロレベルからマクロレベルへの橋渡しのような役割を担います。(ミクロレベル・マクロレベルの解説はこちらから)
というのは、英文解釈はミクロレベルの読解を軸としながらマクロレベルの読解も多少必要となるからです。
英文解釈で英文の意味を理解するには、ミクロで文法的な視点で文章を読み大まかな意味を取ることが必要ですが、正確に和訳できるようになるにはそれだけでなく文脈なども意識し、マクロ的な視点も取り入れ、より自然な意味を解釈する必要があります。
以下の記事でおすすめの英文解釈の参考書を紹介しているのでまだ英文解釈の勉強をしていない人は読んでみてください。
英語長文読解問題演習
最後に、実戦と同じ形式で英語長文読解の問題演習を重ねることで、本番でも長文問題が解けるようになる実力が身に付きます。
問題演習が必要なのはあまり強調する必要もないでしょうが、強いていうならば長文読解には豊富な読解経験とそれによって得られる英語長文への慣れが意外と重要になってきます。
長文読解の演習を繰り返し、英語長文を読む経験が多くなってくると、「この辺でbutが来て話がひっくり返るな」「ここは筆者の意見の主張だな」「ここは反対意見への譲歩だな」など、ある程度長文の話をパターン化できます。
文章の趣旨の把握は新しい文章を読むたびに行うべきではありますが、「次にこういう話がくるだろうな」というような予想ができると読解のスピードが格段に上がります。
そのほかにも演習には様々なメリットがあり、長文読解の勉強には欠かせない要素ですので、たっぷりと時間を使って取り組みましょう！
英語長文読解でおすすめの問題集・参考書
英語長文読解の成績を上げたいのであれば問題の解き方よりも勉強法のほうが大事ですが、その勉強に使う問題集・参考書も大切です。
きちんとした手順で英語長文読解の勉強を進めていたとしても、使っている問題集・参考書の質が低ければ思うように実力が伸びません。
以下でレベル別におすすめの英語長文読解問題集を載せておきましたので参考にしてください。
また、自分に合ってないレベルの問題集を選んだ時も、簡単すぎて解く意味がなかったり難しすぎて途中で挫折してしまったりします。
以下の記事では英語長文の勉強をする際のおすすめ問題集・参考書をレベル別で紹介していますので自分に合ってない問題集・参考書を選びたくない人は読んでみてください。
英語長文読解が練習できるサイト・アプリ
英語長文読解の演習は問題集や参考書でないとできないわけではありません。
現在英語学習者向けに作られた多くのサイトやアプリが存在するので、これらを使って勉強することも可能です。
しかし英語長文読解の練習に使える多くのサイトやアプリは有料で、受験生にとっては使いにくいです。
以下の記事では英語長文読解の勉強が無料でできるサイトとアプリを紹介しているので興味がある人は読んでみてください。
