この記事では大学受験対策におすすめの英単語帳を紹介していきます。
大学受験対策に最適な英単語帳が知りたい人や、どの英単語帳を選べばいいか迷っている人はぜひこの記事を参考にしてください。
大学受験におすすめな英単語帳10選
では以下で大学受験におすすめな英単語帳を紹介していきます。
ターゲット
大学受験におすすめな英単語帳1つ目はターゲットです。
多くの英単語帳では1つの単語に複数の意味が載せられている場合がほとんどですが、ターゲットでは1つの単語に1つの意味だけが載せられています。
そのため、ターゲットを使用すれば最低限覚えておく必要がある意味だけを覚えていくことができるので英単語を暗記するのに必要な時間を短縮できます。
ただし英単語は複数の意味を持っている場合が多いので英文の文脈によっては、ターゲットに載っている意味が当てはまらず正しく英文の意味を読み取れない場合もあります。
従って、効率性重視で英単語を早く暗記してしまいたいという人にはおすすめですが、どの英文でも正しく意味を読み取れる実力を身に着けたい人にはおすすめできません。
また、ターゲットは以下の3つにレベル分けできるので自分の志望校やレベルに合わせてどれかを選びましょう。
志望校・レベル | |
ターゲット1200 | 共通テスト |
ターゲット1400 | MARCH・中堅国公立 |
ターゲット1900 | 早慶・旧帝大 |
システム英単語
大学受験におすすめな英単語帳2つ目は、システム英単語です。
システム英単語帳は大学入試に出やすい英単語がレベル順に掲載されているため、自分のレベルに合った英単語から重点的に勉強していくことができます。
また、システム英単語は各英単語をフレーズで覚えることができるので、単語だけで覚えるよりも意味をイメージして覚えることができます。
ただ、人によってはそのフレーズ部分が邪魔に感じてしまうため、単純な暗記作業が苦手な人にはおすすめできません。
システム英単語も下記のようにレベルが分かれているので、自分に合ったレベルのものを使用しましょう。
志望校・レベル | |
システム英単語Basic | MARCH・中堅国公立 |
システム英単語 | 早慶・旧帝大 |
システム英単語Premium | 東大・京大 |
速読英単語
大学受験におすすめな英単語帳3つ目は、速読英単語です。
速読英単語は覚えるべき英単語が英文に載せられているため、英文を読みながら英単語を覚えることができます。
そのため、単純に英単語を覚えていくよりも英単語の意味が頭に残りやすくなります。
従って、速読英単語は英単語とその意味だけを見て覚えていくのが苦手な人にはおすすめです。
その一方で英単語とその意味だけを見て覚えていくことに慣れている人にはあまりおすすめできません。
速読英単語は以下のようにレベルが分かれているので、自分のレベルに合ったものを選んで下さい。
志望校・レベル | |
速読英単語入門編 | 共通テスト |
速読英単語必修編 | MARCH・中堅国公立 |
速読英単語上級編 | 早慶・旧帝大 |
必携英単語 LEAP
大学受験におすすめな英単語帳4つ目は、必携英単語 LEAPです。
必携英単語 LEAPは上記で紹介した英単語帳とは異なり、大学受験対策に特化した英単語帳ではありません。英語学習に使用できる一般的な英単語帳というイメージです。
そのため、大学受験対策のみに絞って考えれば他の英単語帳のほうが入試頻出の英単語を取り扱っているため便利です。
ただ、大学受験本番までに英検などの外部試験も受験する予定なのであれば必携英単語 LEAPはかなりおすすめです。
必携英単語 LEAPも以下のようにレベルが分かれているので、自分のレベルに合ったものを選んでください。
志望校・レベル | |
必携英単語LEAP Basic | 共通テスト |
必携英単語LEAP | MARCH・中堅国公立 |
東大英単語英熟語鉄壁
大学受験におすすめな英単語帳5つ目は、東大英単語英熟語鉄壁です。
東大英単語英熟語鉄壁は豊富なイラストと単語の成り立ちの説明が載せられているため、1つ1つの英単語を丸暗記ではなくイメージで覚えていくことができるので試験本番で忘れにくくなります。
また、単語数・熟語数が他の英単語帳と比べて圧倒的に多いだけでなく、各英単語において派生語や類義語も網羅的に紹介されているため大学受験に必要な英単語を徹底的に覚えていくことができます。
その一方で全て覚えるまでにかなりの時間が必要で、僕の感覚ではターゲットやシス単を覚えるよりも倍以上の時間がかかります。
そのため、大学受験までかなり時間的に余裕があり、完璧に近い単語力が求められる東大や京大を受験するような人にだけおすすめです。
ただし東大英単語英熟語鉄壁を覚えきればどこの大学のどの入試問題でも困ることは絶対にありません。
志望校・レベル | |
東大英単語英熟語鉄壁 | 東大・京大 |
DUO3.0
大学受験におすすめな英単語帳6つ目は、DUO3.0です。
DUO3.0は1600個の英単語と1000個の熟語を560個の例文を覚えるだけで覚えられるようになっている英単語帳で、英単語・英熟語を覚える時間を大幅に削減できます。
また英文をそのまま覚えるので、覚えている英文を英作文に応用することで単語や文法間違いで減点されることを防ぐことができます。
ただ、速読英単語と同じく英単語とその意味だけを見て覚えていくことに慣れている人にはあまりおすすめできません。
志望校・レベル | |
DUO3.0 | MARCH・中堅国公立 |
単語王2202
大学受験におすすめな英単語帳7つ目は、単語王2202です。
単語王では難易度が高く他の英単語帳だと派生語として処理されてしまうような英単語でさえも見出し語として扱っているため、難易度が高い英単語だとしても確実に覚えていくことができます。
掲載されている英単語の難易度が高いので、東大・京大などの最難関大学を目指す人や難易度が高い2冊目の英単語帳を探している人におすすめです。
その一方で、MARCHや中堅国公立大を目指しているのであればここまで難易度が高い英単語帳は必要ありません。
志望校・レベル | |
単語王2202 | 早慶・旧帝大 |
英単語Stock
大学受験におすすめな英単語帳8つ目は、英単語Stockです。
英単語Stockは2018年に刊行されたこともあり、他の英単語帳よりも新しめの入試問題を分析して英単語が載せられています。
大学入試に頻出の英単語を重点的に学習できるので、入試に必要な英単語を効率よく覚えることができます。
その一方で英単語Stockはターゲットと同じく1つの英単語につき1つの意味だけが載せられているため、英単語を覚えていたとしても英文によっては意味を捉え間違う可能性があります。
そのため、入試頻出の英単語をできる限り早く暗記したい人におすすめの英単語帳です。
また、以下のようにレベルが分かれているので、自分のレベルに合ったほうを選んで下さい。
志望校・レベル | |
英単語Stock3000 | 共通テスト |
英単語Stock4500 | MARCH・中堅国公立 |
ユメタン
大学受験におすすめな英単語帳9つ目は、ユメタンです。
ユメタンは毎日同じ100個の単語に7種類のアプローチで触れ合うというキムタツ式語彙学習法で英単語を学習していくという特徴があります。
ありとあらゆる手法で英単語を学習するため、記憶に定着しやすく忘れにくいというメリットがあります。
また、1週間に100単語のペースで英単語を覚えていくように設計されているため、学習速度もとても速いです。
ただしユメタンは特殊な暗記法を使用するため、速読英単語やDUO3.0と同じく英単語とその意味だけを見て覚えていくことに慣れている人にはあまりおすすめできません。
以下のようにレベルが分かれているので、自分のレベルに合ったものを選んで下さい。
志望校・レベル | |
ユメタン0 | 高校基礎 |
ユメタン1 | 共通テスト |
ユメタン2 | MARCH・中堅国公立 |
ユメタン3 | 早慶・旧帝大 |
リンガメタリカ
大学受験におすすめな英単語帳10個目は、リンガメタリカです。
リンガメタリカは入試頻出のテーマごとに英単語がまとめられた英単語帳です。
志望大学で出題されやすいテーマに絞って英単語を覚えておけば、そのテーマの前提知識を豊富に得られるため、入試本番においてライバルよりもかなり有利になります。
ただ、入試必須の英単語が重点的に扱われているわけではないので、基本的な英単語を一通り覚えてさらに時間に余裕があるという人におすすめです。
志望校・レベル | |
リンガメタリカ | 早慶・旧帝大 |
英単語帳以外のおすすめ参考書を知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
大学受験におすすめな英単語帳【場合別】
上記では特に分類することなく大学受験におすすめな英単語帳を紹介しましたが、以下では場合別に分けておすすめの英単語帳を紹介していきますね。
初心者におすすめの英単語帳
英語を勉強し始めたばかりの初心者の人におすすめな英単語帳は以下の5つです。
英単語を0から勉強し直したいと考えているのであれば、上記の英単語帳の中から自分の使いやすいものを選びましょう。
国公立大志望者におすすめの英単語帳
志望校のレベルによっておすすめな英単語帳は変わるのですが、基本的には以下の5つの英単語帳がおすすめです。
上記の英単語帳は大学入試に頻出の英単語を取り扱っているだけでなく、1つの英単語に複数の意味を載せているので国公立大学の記述問題に役立ちます。
国公立大志望者の人は上記の英単語帳の中から自分の志望校のレベルに合わせて英単語帳を選びましょう。
私立大志望者におすすめの英単語帳
こちらも志望校のレベルによっておすすめな英単語帳は変わるのですが、基本的には以下の5つの英単語帳がおすすめです。
国公立大志望者にはおすすめしなかったターゲットや英単語Stockは1つの英単語に1つの意味だけが載っている形式なので、完璧な訳が求められにくい私立大志望者におすすめです。
そのほかの英単語帳は国公立大志望者におすすめしたものと被っていますが、国公立大志望であろうと私立大志望者であろうと使えるので載せておきました。
2冊目以降におすすめな英単語帳
1冊目の英単語帳を完璧に暗記し、さらに英単語の知識を深めたいという人には以下の英単語帳がおすすめです
ターゲットやシステム英単語などのシリーズ系の英単語帳を使っているのであれば、基本的にはその上位互換の英単語帳を使用するのがおすすめです。
それまで使用していたものと同じ形式なので使いやすいんですよね。
シリーズ物の英単語帳を使用していないのであれば、単語王2202やリンガメタリカも検討してみるとよいです。
英検も受験する人におすすめな英単語帳
大学受験をする人の中には英検を受験する人もいますよね。英検対策と大学受験対策を平行させたいのであれば以下の英単語帳がおすすめです。
この2冊の英単語帳は大学入試に特化して作られた英単語帳ではなく、英語の文章そのものに出やすい英単語を載せています。
そのため、他の英単語帳よりも英検で出題されやすい英単語が載せられているので英検も受験する人にはおすすめです。
大学受験対策に使う英単語帳の選び方
大学受験対策に使用する英単語帳を選ぶ際は以下の3点を意識して選びましょう。
自分のレベルに合わせる
大学受験対策に使用する英単語帳を選ぶ際には、まず自分のレベルに合っているかどうかを確認してください。
自分のレベルよりもはるかにレベルが高い英単語帳を選んでしまうと、難しい英単語を覚えられず途中で挫折してしまいやすいです。
逆に簡単すぎる英単語帳を選んでも、すでに知っている英単語が多すぎて勉強している意味がないと感じるはずです。
自分の現状の英単語力に合わせて英単語帳を選びましょう。
自分の志望校に合わせる
大学受験対策に使用する英単語帳を選ぶ際には、次に自分の志望校レベルに合っているかどうかを確認してください。
あなたの志望校に求められる英単語力と、各英単語帳の英単語レベルを比較して志望校の対策に合った英単語帳を選びましょう。
ただ、志望校のレベルに合った英単語帳があなたのレベルに合ってないという場合もありますよね。
そんな場合は、まず自分のレベルに合った英単語帳で一通り英単語を覚えてからレベルが高い志望校レベルの英単語帳に取り組みましょう。
覚えやすい方法に合わせる
自分のレベルと志望校に合わせて英単語帳を絞り込んだら、最後はあなたが覚えやすい形式かどうかで判断してください。
ターゲットや英単語Stockのように1つの英単語に1つの意味だけが載っている英単語帳もあれば、速読英単語や東大英単語英熟語のように単語をイメージで覚えやすい英単語帳もあります。
これまで使ってきた英単語帳の特徴や、普段のあなたの暗記の仕方に合わせて覚えやすいものを選びましょう。
英単語帳の使い方
大学受験に限らず、英単語帳は以下の手順で使用するのがおすすめです。
まずは50~100程度で自分が1度に覚える英単語数を決め、英単語帳を決めた語数ごとに区切ります。
次に自分で区切った範囲の英単語を短期間で繰り返し見ます。できるだけ短期間で繰り返し脳が認識することによって記憶に定着しやすくなります。
英単語を繰り返し見てある程度覚えたと感じたら、英単語を隠しながら意味を答えていき、きちんと覚えられているかどうかをテストしていきましょう。
上記の手順を繰り返すことで効率的に英単語を覚えていくことができます。
さらに詳しく英単語帳の使い方や英単語の覚え方を知りたい人は以下の記事を参考にして下さい。
大学受験で英単語帳は何冊使うべき?
今回はさまざまな単語帳をご紹介しましたが、当然ながらここにある全ての単語帳を使用しないといけないわけではありません。
むしろ、単語帳は受験期間中に使う冊数をなるべく少なく抑えることが大事です。
結論から言うと、今回ご紹介した3つのレベルから1冊ずつ選び、合計3冊程度に収めるのが理想的でしょう。
単語帳に載っている単語を習得し、入試で戦えるレベルの語彙力を身につけるには、1冊1冊にかける時間を可能な限り多くとることが肝要です。
1冊に載っている単語を全て覚えるくらいの気概で、文字通りボロボロになるまで使い倒すほど使い続けるべきです。そのため、単語帳選びは慎重に行うべきです。
現在の自分や志望校の傾向などを照らし合わせて、自分に最も合っている単語帳は何か考えてみましょう。