今回は、私立大学の日本史対策について特集します。
私大を目指している・視野に入れている方であれば、それに合わせた勉強法を実践することで効率よく本番での得点力をつけていくことができます。
私立大学の日本史に共通する特徴を押さえて対策法をご紹介していきますので、どのレベルの私大を目指している方も必見の記事です。
私大日本史の出題傾向
多くの私大に共通する問題の傾向として、①マーク式の問題が多く、②知識を問う問題が多くを占めているというポイントがあります。
早慶などのトップレベルの私大では論述や高度な思考を要求してくることもありますが、一般的に私大ではマーク式の出題を多くせざるを得ないため、知識をひたすら試す出題になりがちであるという特徴があります。
ですので、それに合わせて
- 重要用語・年代が定着していること
- 日本史の大まかな流れを把握していること
などが重要になってきます。
史料問題なども出題されますが、史料中の文章の穴埋めなどやはり知識という面が重要な役割を担う出題が目立ちます。
そして何より、求められている知識量が非常に多いということもまた注意すべき点です。先ほどマニアックすぎる知識は問われにくいと述べましたが、場合によっては非常に細かい部分の事項まで問われることがあります。
最近では共通テストが思考力問題の増やすという方針を打ち出し、出題傾向を大幅に変えてきていますが、今のところその波は私大入試にはあまり及んではいないようです。
今後私大が共通テストの形式追随していく可能性はありますが、今のところは大幅に出題傾向を変えてきた私大は多くありませんので、私大専願の方などは共通テストを意識しすぎる必要はないでしょう。
具体的な対策法
とにかく知識を
大抵の私立大学では、誰も知らないほどのマニアックな知識は問われません。高校で教える範囲の全てが載っている教科書の内容は完璧に把握しましょう。そして、
- 教科書
- 一問一答集
- 用語集
- 資料集
は自分に合うものを確実に用意し、暇さえあれば開いて用語・重要事項を覚えていくよう習慣づけましょう。
一問一答集は用語を暗記していくためには必須となる参考書です。私大は特に用語を答えさせる問題が多いため、頻繁に開いて確実に覚えていくことが大切です。
私大で特徴的なのはその求められる知識量の膨大さですから、これらの参考書は隅々まで覚える気概をもって取り組みましょう。ハイレベルな参考書に手を出すのも悪くはありませんが、既に手元にあるものを完璧にしたほうが深い理解を得やすいです。
知識をアウトプットして定着を
知識をインプットすることはもちろん大事ですが、暗記モノですからそれだけでは定着し切らない懸念があります。
ですので、問題演習の機会を用意して、知識の定着を同時に行いましょう。
そのためには問題集・参考書の利用、模試、塾・予備校でのテストなどいろいろな機会が利用できます。
最も手軽にできるのは問題集を使った演習ですので、積極的に解いていき定着させましょう。
共通テスト(センター含む)もまた基礎力を図るために有用な指針となりますので、その過去問を活用するのもいいでしょう。
また、私大では共通テストとは異なり全てをマーク式にする必要がないため、論述とまではいかなくても用語を書かせる問題が出題される場合があります。
そのため、用語を覚えているだけでなく、その用語を正しく書けるかも重要になってきます。ですので、自分で覚えた用語をノートに書くなど、自分で手を動かして覚えることもまた必要です。
最後は過去問演習
いくら私大と一括りにしているとはいえ、各大学によって出題傾向には当然差が出てきます。知識や基礎問題を解く力が備わっていても、志望大学の過去問演習を行わないことには最大限のポテンシャルが引き出せません。
過去問演習を早めにやりすぎるのも禁物ですが、しっかりと基礎的な部分で結果が出せるようになったら過去問演習に移行し、真の目的である「志望校の問題を解く力」を完成させましょう。
まとめ
私大受験において日本史を得点源とするには、重要知識や歴史の流れを覚えていること、そしてそれを自分の手で表現できることの重要性がわかっていただけたでしょうか。
日本史はその科目の性質上、最後まで追い込みが効きますので、不安な点が残っている人でも諦めずに頑張ってください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!