今回の記事は、早稲田大学商学部の国語についての出題傾向から具体的な対策まで、受験対策に関する解説となります。
第一志望の方から併願を考えている方まで、受験を考えている人に有益な情報をまとめましたので、ぜひご覧ください!
出題傾向
【例年の問題構成】
・古文
・漢文
・現代文
(出題形式や大問数は予告なしに変わることがあるため、注意してください。)
早稲田大学商学部の国語の特徴は、基本的にスタンダードな難易度の問題で構成されているというところにあります。
共通テストには決して劣りませんが、極端に難易度の乖離があるわけではありません。
同大学法学部などでは非常に難解な文章が出題されることもありますが、本学部は文章・設問ともに簡単すぎず、難しすぎずといった難易度で毎年推移しています。
そのため、しっかりと正攻法で国語の学力を上げていけば問題に対応できるようになるでしょう。
基本的にはマーク式ですが、漢字の書き取りや一部の穴埋めがあったり、現代文で30字程度の記述が要求されたりと記述の経験も多少は必要であるため、注意しましょう。
ただし、制限時間は60分とそこまで余裕があるわけではないため、解くスピードは日頃から意識しておきたいところです。
現代文
現代文では傍線部説明や穴埋め、内容一致といった標準的な形式の問題が多く、毎年1~2問ほど記述や欠落文補完といった(多少)変化球的な問題が出題されます。
文章のテーマは様々ですが、社会科学的なテーマの評論文であるという点では基本的に一貫しています。
古文・漢文
古文・漢文はもともとは両方とも一つの大問で問われていて、早稲田の一部の学部にありがちな古漢文融合型の出題でしたが、近年(2018年ごろ?)からはそれぞれに独立した大問が用意されています。
(古文と漢文の文章を文字通り融合していた、というわけではないため、変更による影響は少ないと思われます。)
一部傍線部説明などで読解の要素が入ると難しくなることがありますが、文法知識のみで解決できる問題もあるため(むしろその方が多い)、標準的な難易度・出題傾向であるといえるでしょう。
どのように対策すればいいか
まずは基礎
・基礎の徹底から標準的なレベルでの演習を十分に
早稲田という私大最難関レベルとはいえ、出題される問題は大半が基礎〜標準のレベルに収まります。
現代文であれば漢字や比較的容易なロジックから解を導き出せる選択問題、古典であれば簡単な文法、句法の知識のみで済む問題など、基礎ができているだけで簡単に正解できる問題も割と多く出題されています。
ただ、基礎ができるだけで得点につながるのは嬉しいことではありますが、早稲田レベルであるとやはり周りの受験生もしっかりと得点を稼いできます。
したがって、周りに差をつけられないために基礎的な問題は絶対に落とすことができません。
いかに得点を取るかというより、むしろいかに落とさないか、という意識が早稲田の中でも本学部の受験においては特に重要であると考えられます。
難しい問題が解けない、よりも、取れるはずだった問題を落とす方が、致命傷になってしまいます。
具体的な対策としては、現古漢ともに標準的なレベルまでの参考書・問題集を仕上げ、ある程度問題演習の経験を積むことで基本的に問題への対応はできるようになっていくでしょう。
私大ということで知識の量も大切になりますから、特に古文漢文では文法・句法だけでなく古典常識なども典型的なものは完全にインプットし、周りと差をつけるためにより発展的なものにも触れておくといいでしょう。
過去問演習も
・過去問演習
最後の仕上げとして、過去問演習は肝心です。
基礎を完成させ発展的な問題の演習を積み重ねていっても、最終的には過去問演習を行わなければどの大学であろうと出題傾向に対応するのは難しく、他の受験生に差をつけられてしまうこととなります。
過去問演習をする段階では既に解答し切るのに十分な学力がついているため、本番と同じように時間制限を設けて行うことが望ましいです。
復習も重点的に行う必要があり、
- なぜそこを間違えたのか
- どういった出題傾向があったか
などといったことを意識しつつ、本番ではどのように得点をしていくか計画を立てていきましょう。
しっかりと対策を立てておくことで、本番でも行き当たりばったりにならず効率的に合格点に近づくことができるようになります。
まとめ
早稲田大学商学部の国語は、早稲田の全学部の中では標準的な難易度と言えますが、決して簡単ではないこと、合格点のためには高得点が要求されることをしっかりと意識し、万全な対策を心がけましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!