本ページでは、早稲田大学法学部の英語についての出題傾向から具体的な対策まで、受験対策に関する解説を扱っています。
本学部合格者である筆者による独自の問題分析から、最適な対策方法について考えていきます。
早稲田法学部は私大最難関の学部となりますので、それ相応に難易度の高い試験となっており合格のためには念入りな対策が欠かせません。
第一志望の方から併願の方まで、受験を考えている人には有益な情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください!
出題傾向
試験時間:90分 配点:60点/150点
【問題構成】
・長文読解
・文法問題
・英作文
(出題形式や大問数は予告なしに変わることがある上、近年実際にありましたので注意してください。)
早稲田法学部の英語は、シンプルに表すならば「ペーパーテストで問えることを問い尽くす」姿勢が感じられます。
長文読解から細かな文法アクセント問題、単語並び替えの英作文に加え100語ほどの自由英作文まで、問題のバラエティが非常に豊富であり、試験中には常に思考のスイッチを切り替えながら解いていく必要があります。
難易度的には難しすぎず、良質な英語力を備えていれば正答を出すことは難くないという意味で良問が揃っているといえます。
一方で制限時間に対して問題量が多く、高度な処理速度も同時に要求されます。
①長文読解
例年1000語弱もの長文が2題出題され、非常にボリュームのある内容となっています。テーマも多岐にわたるためヤマを張るのは難しく、読解にも骨の折れる文章が多いためかなりの読解経験が必要となります。
さらに、設問も内容一致問題が多く出題されており、深い文章の理解が求められているという点で、やはり難易度は高くなっています。
②文法問題
中盤に複数用意されている大問では文法事項が独立して問われています。稀に高度な知識が要求される場合もありますが悪問・奇問の類はまずなく、大体はベーシックな知識がしっかりと備わっていれば難なく解ける問題で構成されています。
③英作文
例年最後の大門群で出題される英作文については、近年出題傾向が安定していないこともあり一概には言えないのですが、基本的には二種類の英作文が課されると考えてください。
一つ目は条件付きの短い英作文であることが多く、単なる単語並べ替えから、グラフが与えられその様子について記述させる問題なども出題されています。
二つ目は100語程度の自由英作文で、一つのテーマについて自分の意見を理由付きで述べさせるという問題です。単純に文章で意見を問う問題も過去には出題されていますが、近年は一枚の画像を示してそれの意味するところを考えさせるという風変わりな形式が続いています。
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対策
・確実な文法力を養成しよう
問題の中盤で複数用意されている大問では、文法事項が問われます。
文法問題は配点が低い場合も多く、あまり得点効率が良くないと思われがちですが、読解問題と異なり知識と多少の演習経験があれば確実に答えが出せるという特徴があります。
したがって、周りに差をつけられないようにするため、普段から文法学習を怠らないようにし、基礎的な文法問題はもれなく解けるようにしておきましょう。
得意にしておくべき問題の種類は、
- 正誤問題
- 単語穴埋め問題(コロケーションなど)
- 前置詞問題
- 発音・アクセント問題
などがあります。
これについては、普段の英語学習に加えて、文法に特化した参考書を用いて演習を行うことが非常に効果的です。
英文法の参考書はこちらで詳しく目的別にご紹介しています、ぜひ参考にしてください。
・長文読解&速読に慣れる
長文読解は内容・設問ともにハイレベルなものとなっており、確実な読解力を持っておく必要があります。
各パラグラフの大意を説明させる選択問題が特徴的であり、高度な反復運動が試されます。
長文読解の参考書はこちらで色々とご紹介していますので、あわせて参考にしてください。
求められる語彙については標準的ですが、多少ハイレベルな単語帳などにも目を通しておき、語義推測などもできるようになっておきましょう。
英語の長文対策はこちらから。またはこちらから。
・英作文の演習
自分の意見を書かせると言った本格的な英作文が出題されますので、こちらも十分に対策を行っておきましょう。記述系は配点が高いことが多く、周りと差をつけるにはいい問題になります。
参考書を用いた学習も有効ですが、一つのテーマに対し自分の意見を述べるというシンプルな形式ですので、考察しがいのある画像(風刺画など)や社会問題などを用意し、自分でそれをテーマとして設定して書いてみるのもいい練習になります。
出来上がった回答は可能な限り信頼できる人に見せて、添削をしてもらいましょう。自分では気づけないミスというのは大抵の場合はあるものです。
・過去問演習
以上について十分に対応できたら、最後は過去問演習を十分に行って形式慣れしましょう。
特に志望順位が高い人は10年近くやり込み、そうでない人でも最低2年分は傾向を把握するために問題を解いておくべきです。
時間配分的にシビアな試験になりますので、予行演習で感覚を身につけられているかいないかで得点力も大幅に変わってくるでしょう。
まとめ
早稲田法学部の英語で高得点を取れるようにするためには、長文、文法、英作文とオールラウンドに英語力を高めておくことや、過去問演習による形式慣れが極めて重要です。
非常に骨の折れる試験ではありますが、万全な対策を行えば点数はしっかりと稼げるようになります。
ここまで読んでいただきありがとうございました!