今回の記事は、私立大学を志望する人向けの国語の参考書・問題集を紹介します。
私大ならではのマーク式の問題や知識を問う問題が多い傾向から、それらを効果的に対策できる選りすぐりの参考書・問題集を取り上げています。
私大特有の出題形式については、こちらの記事をご覧ください!
現代文
現代文の参考書については、
「読解参考書」
「実践問題集」
「知識」
の3タイプのものを取り揃えておくといいでしょう。
以下でそれぞれのオススメなものをご紹介します。
読解参考書
・船口のゼロから読み解く最強の現代文(読解参考書)
こちらは「現代文の読み方を学ぶ系」の参考書の一種です。
受験勉強を始めたての方などには、そもそもどのようなアプローチで現代文を進めればいいのかわからないという方もいると思います。
また、自己流の読み方で進めていても、実は非効率な読み方で入試問題を解くには適していない方法での読解に陥っている方もいるでしょう。
そんな際に手に取って欲しいのがこういった種類の参考書で、文章の構造を取ったり、問題を解く際の手順など必要不可欠な基礎的事項の確認をしましょう。
入試現代文というものに慣れてきたら、次は以下のような実践的な問題集に進みましょう。
実践問題集
・入試現代文へのアクセスシリーズ(読解参考書+実践問題集)
入試現代文のアクセスシリーズは、現代文の問題集の鉄板シリーズです。河合塾が出版元であり、
- 厳選された良問揃い
- 非常に詳しく、的確な解説
- 背景知識・語彙などの説明も豊富
といった特徴があり、問題演習を通じて現代文の解き方を身につけることができます。
基本編→発展編→完成編とステップアップしていくのが望ましいでしょう。
これらをしっかりと網羅することによって、現代文全般を解く力がつき、よりレベルの高い私大に特化した問題集や過去問にも十分に取り組める力がつきます。
・マーク式基礎問題集現代文 (実践問題集)
より私大に特化した演習をする際には、こちらの一冊が最適です。
マーク式問題集ですので、問題形式が私大のそれに近く、非常に効果的な対策を行うことができます。
知識
「現代文キーワード読解」は現代文に必要な語彙力を身につけるのに最適な一冊です。
単純に現代文の読解に役立つ単語の意味を解説するだけでなく、その語の持つ背景的な意味合いや、類義語、対義語と合わせて理解することで本質的な理解に繋がる学びを得ることができます。
古文
古文に必要なのは、
「問題演習書」
「古文単語」
「古文常識」
です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
問題演習書
・ステップアップノート 古典文法基礎ドリル(問題演習書)
文法知識を身につけ、問題を解けるようにするという古文でも非常に重要な勉強に最も役立つのが、こちらのステップアップノートです。
助動詞・助詞など、古文の文章を読んで問題を解くのに必要な文法知識をこれ一冊で網羅することができます。
古文単語
・読んで見て覚える 重要古文単語315(古文単語)
古文単語帳は全受験生が持っておくべきとも言えるほど重要な参考書ですが、「古文単語315」は中でも非常に洗練されており長く使う価値のある一冊です。
315単語というと少なく聞こえるかもしれませんが、表紙の左上に書いてあるように細かい単語なども合わせると600語以上あるため、少々難しめの単語を聞いてくることもある私大の対策としても十分に使えるでしょう。
古文常識
・原色シグマ新国語便覧―ビジュアル資料(古文常識)
こちらは国語資料集になります。なぜ資料集が必要になるのかというと、古文常識を身につけるために必要になるからです。
私大では細かい知識が問われる場合が多く、文法意外にも細かい古文常識の知識がないと選択肢が絞れなかったり、知識そのものを問う問題が出題されます。
ただしあくまでも最重要なのは文法や単語なので、そちらがしっかりと身についている状態でこうした知識を蓄えていくと良いでしょう。
・マーク式基礎問題集 古文 (問題演習書)
最後に問題演習として必要な一冊です。
マーク式であるため、私大に一般的な形式で問題を問題を実戦的に解くことができます。
演習の際には、時間を測ったりして本番と同じような心構えで臨みましょう。
漢文
漢文はとにかく「句法」を徹底的に身につけることが重要です。漢文常識など、それ以外にも必要な要素はありますが、最優先すべきなのは句法を覚えきることです。
句法
・漢文ヤマのヤマ(句法)
「漢文ヤマのヤマ」は、これ一冊で漢文に必要な句法や重要漢字を網羅することができます。
句法に関しては暗記事項的な側面が強いため(特に私立では)、とにかく何周もくりかえして句法の成分や意味を定着されることを意識しましょう。
問題演習書
・ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習(問題演習書)
こちらの参考書では、問題演習をより重点的に行うことができます。
私大にありがちなマーク式の問題や語句を問う問題、返り点をつける問題などさまざまな形式の基礎的な問題を解くことで漢文への理解を深めつつ、問題を解く感覚を養うことができます。
・マーク式基礎問題集 漢文(問題演習書)
こちらもまた問題演習のためのものですが、マーク式の問題だけを取り揃えており、私大と同じ形式で演習を行うことができます。
まとめ
今回は、私大国語の対策の上で必ず持っておくべき参考書の種類をご紹介しました。
古文・漢文について一つ大事な補足をしておくと、問題演習としては実は過去問が最適であるということです。
私大ではスタンダードな形式と難易度の問題が出題されることが多く、志望校やその滑り止めの過去問を利用すると効果的な問題演習をできることが期待できます。
そのため、志望校が既に決まっている人は知識などの事項が身につき、多少の問題演習の経験を得た上で時期的に許すのであれば過去問演習を優先するべきだと言えるでしょう。
志望校が決まっていない方や、まだ受験期後半に差し掛かっておらず過去問をやれる時期にない人は今回ご紹介したマーク式問題集を使って演習を積んでおくのが良いでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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