多くの高校で受験が必須となっていることにより受験者数が最も多いのがこの進研模試です。
一方で浪人生や超進学校の生徒がほとんど受けてないという実情から受験者の幅という意味で河合塾の全統模試や駿台予備校の駿台模試と大きく異なっています。
そんな進研模試は他の模試と比較して判定基準は厳しいのか、それとも甘いのかについてお話していきたいと思います。
進研模試の判定が出て落ち込んでいる方、喜んでいる方、進研模試以外の模試に興味を持たれている方、逆に進研模試受験に興味を持っている方など様々な方の興味に沿えるように記事を書きましたのでぜひ最後までご覧ください。
進研模試の判定は厳しい?甘い?
結論から言うと進研模試の判定は他の模試と比べて甘めです。つまりいい判定がでやすいです。
皆さんも進研模試と同時期に他の模試を受けてみるとお分かりいただけると思いますが、進研模試の判定よりもいい判定が他の模試で出ることは滅多に無いはずです。あるとしても同じ判定でしょう。
進研模試以外の全統模試・駿台模試・東進模試・代ゼミ模試などにおいては判定の厳しさは比較しにくいですが、進研模試だけは一番判定が甘いと断言できます。
では進研模試の判定はどうして甘いのでしょうか。
判定が甘い理由①:問題が易しい
進研模試は他の模試と比べて圧倒的に問題難易度が低いです。(決して問題の質が悪いというわけではありません。)
したがって基礎が仕上がっている方であれば多くの問題で解答することができるので高得点をとりやすく、ある程度のレベル以上の人同士だと差がつきにくいのです。
基礎が仕上がっている人の中でも東大や京大を目指せる人もいれば地方国立が限界…という人もいますよね。進研模試の場合このようにレベルが大きく異なった人同士でも点数が近くなりやすいのです。
判定が甘い理由②:上位層が受けない
進研模試は基本的に学校単位で申し込まれるわけですが東大や京大を何十人と輩出する多くの進学校は進研模試に申し込んでいません。
さらに学校単位で申し込むことから現役生より比較的学力の高い浪人生が原則受験できません。
以上の理由より上位層のほとんどが進研模試を受験しない状態になっています。
そうなると当然ですが本来上位層でない中位層の人たちが「進研模試の受験者の中で」上位層に入りやすくなりますよね。その結果中位層の人数が減り、本来中位層でない人たちが「進研模試の受験者の中で」中位層に入りやすくなります。
このように上位層が少ないという理由だけで多くの人が実力以上の評価を受けやすくなるのです。
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進研模試の判定の信憑性
進研模試は他の模試に比べて判定が甘いことがお分かりいただけたかと思いますが、実際の判定の信憑性はどうなのでしょうか。
判定が甘いからと言って進研模試の判定があてにならないとは断言できません。なぜなら他の模試よりも圧倒的に受験者数が多い進研模試は他の模試よりも多くのデータを持っているからです。
多くのデータを持っているという事はそこから導き出される志望校判定も確実性が増します。一方で志望校判定が甘いという点も見逃せません。
この2点を踏まえてレベル別に進研模試の判定の信憑性をご紹介します。
旧帝大・早慶以上(旧帝大・早慶・医学部)
旧帝大や早慶レベルになってくると、進研模試の判定は他の志望者と比べて自分がどのレベル帯にいるかというおおよその目安程度にしかなりません。
旧帝大・早慶等のレベル帯であればE判定でもその大学への対策をしっかりしていれば受かる人がいたり、逆にA判定でも大学別の対策を怠っていれば簡単に落ちます。
旧帝大や一橋・東工大であれば大学別の模試が存在しますのでその判定を頼りにしましょう。
早慶であれば過去問を解いてみて合格最低点との差を見て判断しましょう。
地方国立大・MARCH以上
このレベル帯であれば信用しきることはできませんがある程度は進研模試の判定を頼りにできます。
地方国立大やMARCHを目指している受験生で進研模試を受けていないのはほぼ浪人生のみです。
進研模試の判定で自分の学力を計りつつ、大学別の対策も行っておきましょう。
地方国立大・MARCH未満
このレベル帯の大学の判定は進研模試をかなりあてにしてもいいでしょう。
進研模試は一般的な高校生を対象としている模試ですので高偏差値の大学の判定でない場合は十分頼りにできる判定を出してくれます。
進研模試を受けて自分の弱点を見つける→弱点を潰す+大学別対策という形で頑張りましょう。
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まとめ
進研模試の判定は他の模試に比べて甘いですが判定をあてにできないというわけではありません。
多くの人にとっては非常に参考になるものですし、上位層だとしても進研模試で判定が悪いという場合は基礎ができていないということになるのでいつかぼろがでる可能性があります。
進研模試だからといって軽く見ずに高得点・高偏差値を狙いましょう。