この記事ではどの教科を勉強する時でも使える最も効率的な暗記方法を紹介します。
暗記が苦手だったり普段暗記しようとしてもなかなか覚えられない人におすすめの内容です。
ただし単語や熟語の暗記に特化したい方はこちらから見るのをおすすめします。
最も効率のいい暗記方法とは
最も効率のいい暗記方法とは完璧な復習ペースで復習することです。
復習で何度も同じ情報を認識することで脳がその情報を重要な情報と認識して長期記憶にしようとします。以下が完璧な復習ペースです。
- 何かしら勉強する
- 勉強した内容を翌日復習
- 勉強した内容を1から一週間後に復習
- 勉強した内容を1から一か月後に復習
- 勉強した内容を時間がある時復習
最も効率のいい暗記方法となる理由
上記の復習ペースによる暗記が正しい暗記法となる理由はエビングハウスの忘却曲線によって証明できます。
エビングハウスの忘却曲線によると記憶したことは次のように忘れていくそうです。
- 20分後に42%忘れる
- 1時間後に56%忘れる
- 9時間後に64%忘れる
- 1日後に67%忘れる
- 2日後に72%忘れる
- 6日後に75%忘れる
- 31日後に79%忘れる
せっかく暗記したことも一か月後には8割も忘れてしまっていることになりますね。では上記のグラフを改造した下記のグラフをご覧ください。
このグラフによると学習後の翌日、一週間後、一か月後に復習をすれば学習した内容を記憶に定着しやすくさせることができます。
最も効率のいい暗記方法の注意点
効率のいい暗記方法は注意点を守って行わないと効果を発揮しません。以下の注意点をまもって上手く活用しましょう。
注意点①学習当日の復習
いかに復習が大事だからといって学習当日に復習するのは止めましょう。
学習当日の復習は内容理解には役立ちますが、長期記憶にはつながりません。
学習時にきちんと理解しきれていなかった場合は当日復習の意味はありますが、理解しきれている場合は当日復習は止めましょう。時間の無駄です。
注意点②一か月後の復習以降
復習は一か月後の復習後も行いましょう。
翌日、一週間後、一か月後の復習によって学習内容は強く記憶に残りますが、やはり時間が経過すると共に少しずつ忘れていきます。
ですので一か月後の復習を終えた後も定期的に復習をしましょう。一か月に一回程度で十分です(運営者の体験から)
注意点③復習の止め時
復習は無限に行う必要はありません。
復習中に見飽きた、解き飽きたと感じるようになったらそこで復習をやめましょう。
見飽きた、解き飽きた状態で復習を進めるよりかは別内容の復習をするか新しいことを勉強したほうが効率がいいです。
最も効率のいい単語の暗記方法
では上記で紹介した暗記法とは別に単語や熟語などを覚える時に使える効率のいい暗記方法を紹介します。
下記の暗記方法のポイントはとにかく単語とその意味を見ることに重点を置いています。その効果は以下のように証明できます。
- 人間の感覚の87%を視覚が占めており、視覚を最大限使うことが学習に最適
- じっくり単語とその意味を確認したり書いて覚えるよりも短時間で済むので効率がいい
- 繰り返し同じ情報を認識することで脳が重要な情報だと認識し、長期記憶につながる
具体的には以下のように行っていきます。
①見る回数を増やす
単語・熟語を覚える際にはとにかく見る回数を増やしましょう。
例:英単語を50個覚えたい→覚えたい英単語50個とそれぞれの意味を一日7回見る→一週間繰り返す。
そうすると7回×7日で計49回も単語とその意味を見たことになります。これだけ同じ単語を見れば覚えられそうじゃないですか?
見るペースは自分なりに変えて構いません。重要なのはとにかく単語とその意味を何度も見ることです。
②単語を隠す
ある程度単語を覚えられたら、次は単語の意味を隠しながら単語を見ていき、隠してある意味を当てる練習です。
単語の意味が分からなかった際、一度見たことがある単語の意味が分からなかったというくやしさが生まれ、脳に強く残りやすくなります。
また、意味に対応する単語が覚えたいときは単語のほうを隠して意味で単語を当てられるようになりましょう。
③効率のいい暗記方法を使う
②までの作業によって単語を覚えても、時間がたてば少しづつ忘れてしまいます。
確実な記憶にするために今回の前半で述べた効率のいい暗記法を使うのです。
正しい暗記法と組み合わせることで単語を覚えるための最強の暗記法となります。
その他の効率のいい暗記方法
ここまでで「最も効率のいい暗記方法」は紹介しました。しかし他にもたくさん「効率のいい暗記方法」は存在します。以下で一挙紹介するのでぜひご覧ください。
- 時間制限を設けて暗記する
- 人に説明して暗記する
- 関連するものをセットで暗記する
- 語呂合わせで暗記する
①時間制限を設けて暗記する
人は時間が無く、切羽詰まった状態になると集中力が増します。その時普段より暗記する速度が速くなります。
実際にテスト中時間が足りない時や学校に遅れそうな時等、時間が無い時集中力が増していると感じると思います。それと同じ原理です。
具体的には「タイマーを5分で設定して時間内に100単語見る」といった形で行います。あくまでこれは例なので自分のやりやすい時間制限と暗記量を設定しましょう。
②人に説明して暗記する
自分が暗記した内容を人に教えることは暗記にとても効果的です。
自分が暗記したことを人に伝えようと思うと頭の中できちんと理解・整理しなければ上手く説明することはできません。
人に暗記したことを教えることで暗記したことのより深い理解と整理を促し、長期記憶につなげるのです。
③関連するものをセットで暗記する
関連性のあるものや類似性のあるものはすんなり頭に入りやすいです。
全く関連性のないものをランダムで覚え続けるよりもできるだけだけ関連性や類似性があるものでまとめて覚えるほうが効率よく暗記をすることができます。
類義語や関連語句に気を配りながら暗記をしていきましょう。
④語呂合わせで暗記する
語呂合わせで暗記することも暗記したい内容を頭に入りやすくさせます。
語呂合わせで暗記すれば各単語の組み合わせで一つのストーリーが出来上がるので覚えやすくなるのです。
また、語呂合わせを作る時に頭を使うことも覚えやすさにつながっています。
効率が悪い暗記方法
以上で効率のいい暗記方法は紹介してきましたが効率の悪い暗記方法も存在します。
この記事を読んでいる人が誤った暗記方法を使わないためにそれらをここで一挙紹介します。
- 書いて覚える
- 音読して覚える
- 動きながら覚える
①書いて覚える
書いて覚えるのはとても非効率的な暗記方法です。止めましょう。
確かに1つの単語を「ただ見て覚える」という場合と「書いて覚える」という場合を比べると書いて暗記するほうが記憶に残りやすいです。
しかし1つの単語を書いている間に少なくとも5個は単語を見ることができるのではないでしょうか。
「5分間で100個の単語を見て暗記する」のと「5分間で20個の単語を書いて暗記する」のとを比べると前者のほうが効率がいいのは一目瞭然です。書いて覚えるのはやめましょう。
②音読して覚える
音読して覚えるのも書いて覚えるのと同様、効率の悪い暗記方法です。
音読して暗記しようとするとみて暗記するよりも時間がかかり、非常に効率が悪くなってしまいます。
ただし英単語を覚える際はリスニング問題対策の観点で音読するのはありです。
③動きながら覚える
暗記する際はできるだけ止まった状態で暗記しましょう。
よく歩きながら単語帳を読んでいたり筋トレしながら本読んでいる人がいますが、運動に気を取られているので記憶はしにくいのです。
一見時間を有効活用していて効率よく見えても運動後振り返ってみると暗記できていない場合がほとんんどです。
まとめ
注意点を守り、正しい暗記法で勉強すれば、単語の暗記、授業や参考書で学習したことが正確に確実に脳に定着するようになります。
ぜひお試しください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。