高校生にしてほしい英単語の覚え方【大学受験対策】

この記事では高校生にしてほしい英単語の覚え方を解説していきます。

英単語を効率的に覚えたい高校生の人や、英単語がなかなか覚えられなくて困っている高校生の人はこの記事を参考にしてください。

高校生にしてほしい英単語の覚え方

高校生の人は、以下の手順で英単語を覚えていきましょう。

英単語帳を100単語ごとに区切る

英単語を覚える際は、まず英単語帳を100単語ごとに区切って下さい。

この100単語というのは、あくまで目安です。あなたが一度に覚えやすそうな単語数で区切ってもらって構いません。

受験生時代僕は100単語ごとに区切って覚えていましたが、共同運営者の小池は50単語ごとに区切って英単語を覚えていたらしいです。

1週間で100単語をひたすら見る

あなたが一度に覚えやすい単語数で英単語帳を区切ったら、次は1週間の中で区切った範囲の英単語をひたすら見てください。100単語ごとに区切っているのであれば100単語をひたすら見るのです。

ひたすら同じ英単語を見ることによって脳が何度も同じ情報を認識するため、重要な情報だと勘違いして記憶に残りやすくなります。

区切った範囲の英単語をどの程度の期間内にひたすら見るかは人によりますが、あまりにも長いと英単語帳を覚えきるまでにかなりの時間がかかってしまうので1週間程度がおすすめです。

この時1度に100単語を繰り返し見るのではなく、少し時間を空けて何度も同じ100単語を繰り返し見てください。

少し時間を空けることによって脳内が勝手に整理されますし、まとまった時間をとらなくても英単語を覚えていくことができます。

僕の場合は覚える100単語を1日で7回見ることにしていました。それを1週間続けることで合計49回も見たことになり、かなり記憶に定着するのです。

覚えたと感じたらシートで隠して確認

区切った範囲の英単語をひたすら見てある程度英単語を覚えてきたと感じたら、区切った範囲の英単語をシートで隠してその意味を覚えられているか確認していきましょう。

覚えようとしている全ての英単語で、単語の意味を隠してその意味を当てるというテストを行うという訳です。

この作業は、全ての英単語において意味を隠しながらその意味を言い当てられるようになるまで続けてください。

そうすることで、区切った範囲の英単語を確実に暗記した状態になることができます。

また、覚えるまでに時間がかかった単語には印をつけておき、後から復習しやすいようにしておきましょう。

2周目以降に入る

上記の方法を繰り返して英単語帳を1周したら、もう一度英単語帳の最初から上記の作業を繰り返してください。

英単語帳を1冊暗記し終える頃には数か月経過している場合が多いため、1周目で完璧に覚えたはずの英単語でも忘れているものがいくつかあるはずです。

また、2周目になっても覚えている単語でも、さらに時間が経つと忘れてしまう可能性があります。

従って、忘れている英単語をもう一度覚え直すのと、覚えている英単語を絶対に忘れないようにするために改めて全ての英単語を覚え直す必要があるのです。

英単語帳に載っている全ての英単語を完璧に暗記し終えたと感じるまで、2周だけでなく何周も覚え直してください。

いかがでしたでしょうか。英単語の覚え方を解説してきましたが、効率的に英単語を覚えるためには学習計画が必須です。

めんどくさいと感じるかもしれませんが、学習計画無しで英単語を覚えようとすると英単語帳を終わらせるまでに想定以上の時間がかかってしまったり、復習のタイミングが分からず英単語をすぐに忘れてしまう可能性が高くなります。

「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。

間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。

高校生のNGな英単語の覚え方

上記で高校生にしてほしい英単語の覚え方を紹介しましたが、以下では逆にNGな英単語の覚え方を紹介していきます。

書いて覚える

高校生のNGな英単語の覚え方1つ目は、英単語を書いて覚えるという方法です。

英単語を書いて覚えるという方法は、確かに見て覚えるだけの方法よりも記憶に残りやすいというメリットがあります。

しかし、英単語を書いて覚える方法は見て覚える方法よりも何倍も時間がかかってしまうというデメリットがあります。

そのデメリットを踏まえると見て覚える方法のほうが圧倒的に効率よく英単語を覚えることがでるため、書いて覚えるという方法はNGなのです。

1日で覚えようとする

高校生のNGな英単語の覚え方2つ目は、1日で覚えようとするという方法です。

普段「今日中にこの100単語を覚えきるぞ」と考えたりしていませんか？　実はあまりよくない覚え方です。

ドイツの心理学者エビングハウスによると、人間はその日記憶した内容を次の日には70％近く忘れているようです。

そのため、1日で英単語を覚えきろうとしたとしても、どうせ翌日には復習が必要になってしまうのです。

1日で覚えようとするよりかは、毎日同じ英単語を眺めるだけで記憶していくほうが時間の節約になりますし記憶に残りやすいです。

長期間で覚えようとする

高校生のNGな英単語の覚え方3つ目は、長期間で覚えようとするという方法です。

英単語に限らず、一度覚えたものは時間が経つにつれて忘れていってしまいます。

そのため、一度覚えた英単語はできる限り早めに復習して記憶に定着させる必要があるのです。

しかし、半年や1年などの期間で英単語帳を1周しようとしてしまうと、2周目に入るころには1周目で覚えたはずの英単語をほとんど忘れてしまっています。

完全に忘れ切った状態で復習したとしても、それは0から覚え直しているのとほとんど変わりません。忘れ切る前に復習して記憶に定着させる必要があるのですから。

そのため、英単語を覚えるのはできる限り短い期間で取り組みましょう。

1単語ずつ完璧に覚えようとする

高校生のNGな英単語の覚え方4つ目は、1単語ずつ完璧に覚えようとするという方法です。

英単語帳を使っている時、英単語を1つずつじっくり見て覚えている人がいますが、かなり非効率な覚え方をしてしまっています。

英単語は一度見ただけでは覚えられないので、どちらにせよ何度も繰り返し見る必要があります。

確かに英単語を1つずつじっくり見て覚えようとすれば繰り返し見る回数は減らせるかもしれませんが、その分1回あたりの見る時間がかなり長くなってしまいます。

1単語ずつじっくり見るのではなく、どんどん多くの単語を流し読みして覚えていきましょう。

最初から全ての意味を覚えようとする

高校生のNGな英単語の覚え方5つ目は、最初から全ての意味を覚えようとするという方法です。

英単語には1つの意味だけではなく複数の意味がある多義語というものが存在します。

例えば「mean」という単語には『意味する』という意味と『意地悪な』という意味があります。

しかし、この多義語の意味を全て覚えていては、全ての英単語の意味を覚えるまでにかなりの時間がかかってしまいます。

多くの英単語帳では、各英単語において重要な意味だけ太字になっています。まずは太字になっている重要な意味だけを覚えて余裕があればそのほかの意味も覚えましょう。

高校生が英単語を覚えるコツ

以下では高校生が英単語を覚える際のコツを紹介していきます。

なかなか英単語が頭に入ってこないという場合は以下の方法を試してみてください。

例文を利用する

高校生が英単語を覚えるコツ1つ目は、例文を利用することです。

多くの英単語帳には、英単語とその意味だけでなく英単語を使用した例文が載せられています。

ただ英単語をひたすら見て覚えるのではなく例文も読みながら覚えることで単語の意味がイメージできるため、記憶に定着しやすくなるのです。

英単語だけを見ても全く頭に入ってこないという人は英単語の隣にある例文を読むことで単語の意味をイメージして、頭に残りやすいようにしてみましょう。

音読しながら覚える

高校生が英単語を覚えるコツ2つ目は、音読しながら覚えることです。

ただ英単語を見るだけではなく英単語とその意味を声に出しながら読むと、視覚だけでなく聴覚も使って覚えることになるため、記憶に定着しやすくなります。

もちろん学校にいる時や通学中に音読しながら覚えることは難しいと思いますが、家に1人でいる時や周りに誰もいない時には積極的に声に出して英単語を覚えていきましょう。

定期的に復習する

高校生が英単語を覚えるコツ2つ目は、定期的に復習することです。

1度英単語を覚えたとしても、時間が経つと忘れてしまう場合がほとんどです。

そのため、定期的に復習することによって確実に記憶に定着させていく必要があります。

定期的に復習する際には必ず学習計画が必要になります。

「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。

間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。

高校生が英単語を覚えられない理由

高校生が英単語を覚えられない理由には以下の2つが考えられます。

覚え方が間違っている

高校生が英単語を覚えられない理由としてまず考えられるのは、覚え方が間違っているという理由です。

高校生のNGな英単語の覚え方で紹介したような間違った覚え方をしてませんか？最初から完璧に覚えようとしたり書いて覚えようとしていると、なかなか英単語を覚えきれないはずです。

高校生にしてほしい英単語の覚え方で紹介した英単語の覚え方に従って英単語を覚えていって下さい。

基本の覚え方は、「英単語を短期間で何度も見ること」です。

覚えても時間が経つと忘れてしまう

高校生が英単語を覚えられない理由として次に考えられるのは、覚えても時間が経つと忘れてしまうという理由です。

一度英単語を覚えたはずなのに、いつの間にか忘れてしまっているといった事態はありませんか？そういった人は英単語の復習が足りてません。

一度英単語を覚えたとしても、時間が経つと忘れてしまうのが普通です。忘れないようにするためには定期的な復習が必須なのです。定期的に復習しましょう。

高校生におすすめな英単語帳

高校生に特におすすめな英単語帳は以下の3つです。

ターゲット

高校生におすすめな英単語帳1つ目はターゲットです。

ターゲットは、単純な暗記が得意な高校生におすすめの英単語帳です。ただし、難関国公立大学を志望している人にはあまりおすすめしません。

英単語は複数の意味を持つ場合が多いため、多くの英単語帳では1つの英単語につき複数の意味が載せられています。

しかし、ターゲットでは複数の意味がある英単語でも最も重要な1つの意味だけが載せられています。そのため、他の英単語帳よりも情報量が少なくて覚えやすいんですよね。

ただ、載せられていないその他の意味が出た場合、正確に英文の意味を読み取れなくなってしまいます。

難関国公立大学などの正確な訳が求められる記述式の問題が出題される大学を受ける場合は、正しい解答を書くために複数の意味を覚えている必要があるため、ターゲットでは対応しきれない場合があるんです。

また、各ターゲットは以下のようにレベル分けされるので自分のレベルに合ったものを使用してください。

	志望校・レベル
ターゲット1200	必須基礎単語・共通テスト
ターゲット1400	GMARCH・中堅国公立
ターゲット1900	早慶・旧帝大

速読英単語

高校生におすすめな英単語帳2つ目は速読英単語です。

速読英単語は英単語をイメージで覚えたい人におすすめの英単語帳です。

英単語とその意味を見ながら覚えていく他の英単語帳とは異なり、速読英単語では英文を読みながら英単語を覚えることができます。

ストーリーに従って英単語を覚えていくので、英単語とその意味が頭にイメージとして残りやすいのです。

また、他の英単語帳と同じく英単語とその意味だけが載せられたページも用意されているのできちんと英単語を覚えられているかの確認もできます。

速読英単語は以下のようにレベル分けされるので自分にあったものを選んで使って下さい。

	志望校・レベル
速読英単語　入門編	必須基礎単語・共通テスト
速読英単語　必修編	GMARCH・中堅国公立
速読英単語　上級編	早慶・旧帝大

東大英単語熟語 鉄壁

高校生におすすめな英単語帳3つ目は東大英単語熟語鉄壁です。

東大英単語熟語鉄壁は東大・京大志望の高校生におすすめな英単語帳です。

東大英単語熟語鉄壁では約3000語の英単語が載せられており、どこの大学でも出題されるような英単語から最難関大学でしか出題されないような英単語までカバーしています。

そのため、この1冊で全ての大学・学部に対応できる単語力が身に付きます。

しかし、東大・京大などの最難関レベルの大学を受ける人以外はここまでの単語力は必要ないので、別の英単語帳をおすすめします。

また、東大英単語熟語鉄壁では1つ1つの英単語にイラストや語源の説明が載せられているため、単純な暗記だけでなくイメージで暗記することも可能です。

従って英単語をイメージで覚えて忘れにくくしたいという人にもおすすめですね。

そのほかのおすすめな英単語帳を知りたい人は以下の記事を参考にして下さい。

高校生はいつまでに英単語を覚えるべき？

結論から言うと、英単語は高3になるまでに覚えるべきです。

高3からは本格的に受験勉強に入る必要があるため、英単語を覚えることにあまり時間を割けないんですよね。

高3の間は新しく英単語を覚えるのではなく、それまでに覚えてきた英単語をより一層記憶に定着させることに時間を使えるのが理想的です。

もしあなたが高3または既卒生で、また英単語を覚えきれてないのであれば早急に覚えきってください。

ただし英単語をいつまでに覚えるべきかはあなたの志望校によっても変わります。東大・京大を狙うなら高1の間に覚えきるのが理想です。

「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。

間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。