私立大学向けの国語の勉強法・対策法を紹介

国語
プロフィール
この記事を書いた人
ゆうすけ

自分の受験経験を踏まえ、メアライズアカデミー監修のもと大学受験対策の情報を発信しています。
高1春偏差値40→高2秋偏差値80→早稲田大学政治経済学部経済学科入学→大2の4月「受験勉強のエッセンス」立ち上げ→月間5万PV

ゆうすけをフォローする

今回は、私立大学を志望する人向けの国語の勉強法を紹介します。

「なぜ私大志望に限定するの?」と思われるかもしれませんが、一般的な私大特有の出題傾向を踏まえると、実は最適な国語の学習方法があるのです。

私大向けに最適化された勉強法を実践することで、より短い時間で、効率的に問題を解けるようになります。

私大を志望する方はもちろんですが、今回ご紹介する勉強法は共通テスト国語にも活用できる部分があるため、国公立志望の方にも有用になりますので、ぜひご一読ください!

私大国語の出題傾向

私立が出題する国語には、大学のレベルを問わずある共通点があります。

それは、皆さん周知のことではありますがマーク式の問題が大半であるということです。

受験者が非常に多く、国公立のように共通テストによる足切りを行なっていない私大では、採点が簡単に済むマーク式を多用せざるを得ないのです。

マーク式の問題が多いということは、それだけ出題される問題の幅も狭まります。

まず、国公立では必ず出ると言っていいほどの記述問題が私大ではあまり見掛けられません。

漢字の書き取り問題や、数語の適語記入といった小規模の記述問題程度であれば私大であれど出題されていることはありますが、国公立にありがちな100字以上の記述問題は滅多に出されることはありません。

したがって、私大国語のスタンダードな出題形式は、

  • 選択肢から適切、あるいは適切でないものを選ぶ問題

の出題が大半を占めます。

もう一つ挙げられる特徴としては、私大の国語は時間制限がシビアになりがちというものです。

これはマーク式の問題が多いという性質によるものであると考えられますが、とにかく無駄に時間を使っているとあっという間に後ろの方の問題を解く時間がなくなってしまう!などと言ったことが起きかねません。

国公立のように記述問題では自分の文章に落とし込むことが必要ですが、私大にはそれがない(少ない)ため、次々と問題を処理する必要性が出てきます。

ではこれらを踏まえ、以下で現代文と古文漢文に分けてそれぞれの対策方法を見ていきましょう。

現代文

第一に挙げられるのが、速読に慣れるということです。

先ほど説明したようにとにかく私大現代文は制限時間が厳しい場合が多いので、読むスピードを上げても理解を置き去りにしないように仕上げておく必要があります。

とある予備校の分析によれば、普段の読書をする際の速度の2倍以上は必要とのことです。

きちんと文章の内容を理解しつつも読むスピードは速く保って、問題を解くフェーズに移行する必要があります。


次に大事なのは、選択問題が出題される私大ならではの思考法、すなわち間違いの選択肢を除外し、正しい選択肢を絞っていく際の考え方です。

本文の内容一致問題、空所補充問題など選択問題には色々と種類がありますが、どのようなものであれ複数用意されている選択肢のうちから一つ適切なものを選ぶという本質は変わりません。

そこで重要になるのが、どういったアプローチで間違いの選択肢を除外し、正解にたどり着けばいいのかという点です。

基本的に正解以外の選択肢は文中に何らかの誤りや本文との齟齬がありますので、それを見つけて除外していけば良いのですが、数ある予備校や参考書は色々なやり方を提示してきます。

そのため結局はどの方法で解いていけばいいのかわからなくなってしまうかもしれませんが、大事なのは時間があるうちに色々と試して、自分に最もあったやり方を見つけるということです。

そのためには、塾・予備校の授業色々な参考書で取り上げられている解き方を実践してみることが必要になります。問題演習を繰り返して、間違いの選択肢を根拠を持って切れる感覚を養っていきましょう。

古文・漢文

古典(古文・漢文)の対策はどうでしょうか。

こちらの場合でもマーク問題が多い(むしろ現代文より出題されにくい傾向がある)ため、時間制限が厳しくなりやすいというのは変わりません。

そのため速読を意識して普段から学習する必要があるのはもちろんですが、古典ではもう一つ心がけておくことがあります。

問題の内容も読解問題として文章の内容を問うものが多いですが、私大の場合でさらに大事になるのが知識です。

知識が問われる問題というのは、とにかくそこで要求されている知識を覚えれば解けるようになる種別の問題です。

例えば、

  • 古文文法、漢文句法などの文法事項
  • 古典常識
  • 文学史

などの知識が問題を解くうえで必要になることがあります。

古典では、現代文と違い「この物語を書いた人物は誰か」「この語を文法的に正しく説明したのはどれか」と言った、事前に覚えてさえいれば深く考え込む必要のない問題が多く出題されます。

知識を蓄えておくには、とにかく参考書や国語の資料集などを活用し覚えやすい形で暗記していくことが、地道ですが非常に有効な手段です。

難しい私大になると、かなり細かい事項まで問われることがありますので、自分の志望校のレベルに合わせてどれほど深く知識を溜めておかねばならないのかを見極めておきましょう。

まとめ

今回は私大国語の対策方法というテーマでしたが、最も強調しておきたいのは読解スピードと古典の知識です。

これはあくまで一般論ですが、私大は国公立の入試よりも「難問は出題されないが、標準的な難度の問題が多く出題されるためそれらを次々と処理していく」という事務処理的能力が重視されている傾向にあります。

ですので、その能力を最大限活用するために、読み進めていくスピードと知識は非常に強力な武器となります。

特に知識は直前期でも効率を意識すれば伸ばすことは全然可能ですから、時間のない方でも最後まで諦めずに頑張りましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました