この記事では、国語の現代文で出題される記述問題の対策ができる参考書や問題集について特集します。
現代文の記述問題は、対策が難しいと感じている方が多いのではないでしょうか。
確かに記述問題は人それぞれ違う文章になり、細かい採点基準が設定されていることが多いことから得点が取りにくい種類の問題であるかもしれません。
しかし、良質な参考書・問題集をうまく活用できれば、特別な勉強をせずとも記述解答の力を養っていくことができます。
30字程度の短い説明問題から、100字以上の論述問題まで、幅広くカバーできる参考書を厳選しました。現代文に課題を感じている方など、ぜひご参考にしてください!
どの参考書がいいのか?
記述力・論述力をしっかりと伸ばすために必要な参考書の要素は、
- 解説が丁寧
- なぜその解答になるのかというポイントが細かく説明されている
- 良質な問題文
- しっかりと演習できるよう、さまざまな形式の記述問題が豊富に収録されている
といったものになります。
解説が丁寧であるというポイントが最も大事で、細かく解説されていればされているほどどうして模範解答が正しいのか、自分の答案のダメなといった部分が理解できます。
ただ長々と書いているだけではダメで、解答を導く論理を明快に説明してくれている解答が理想です。
現代文の記述問題は小論文ではなく、表現こそ異なれど正しい解答というのは一つに定まるように作られています(そうでなければ作問ミスになるでしょう)
こうした重要な要素を兼ね備え、しっかりと記述問題を解ける力を伸ばしてくれるのが、以下の参考書・問題集です。
おすすめ参考書①
入試現代文へのアクセスシリーズは河合塾が出版している非常に著名な現代文の問題集です。
選択問題も含まれている問題形式なので、実戦形式に近い形で解くことでできます。時間を測って解くのもいいでしょう。
文章の解説が非常に豊富かつ丁寧で、文章を理解するための予備知識や図解がふんだんに示されているなど、とても豪華な内容となっています。
基本編、発展編、完成編の3バージョン存在し、全て完璧にすることで標準的な私大のレベルから難関国立大レベルの現代文にまで対応することができます。
おすすめ参考書②
こちらもアクセスと同じで実戦形式で問題を解いていくことができる問題集です。
こちらも解説が丁寧でわかりやすく、実戦の数をこなすというところでぜひ経験してほしいシリーズになります。
著名な参考書を多く出版している旺文社の問題集で、実力のある予備校講師によって監修されています。
問題数が多く、さらにレベルが6段階に分かれているということで現在の学力に合わせたところからスタートし、ステップアップしていけるという長所があります。
アクセスとの併用もおすすめです。
おすすめ参考書③
こちらは記述問題によりフォーカスした問題集となっており、国立大学の志望者で特に記述のトレーニングが必要であるという方には非常におすすめな一冊です。
復習の重要性
現代文であっても一度といた問題の復習はするべきです。
特に本文の論理の取り方、(選択問題であれば)その選択肢を選ぶに至った理由、どのように記述解答の構成を考えたかといった点は初めて解いた時を思い出して検討し、その思考法のダメだった部分、もっとよくできた部分について考え直してみましょう。
思考のプロセスをブラッシュアップし、次回解くときにしっかりとそれをスムーズに再現できるよう復習では時間をかけて解けなかった問題にフォーカスして解き直してください。
逆に、1回目と全く同じ解き方をしてしまうと、そのときに何がダメだったのかがわからずに同じ間違いを繰り返すだけになってしまうかもしれません。
入試では全く知らない文章を相手にするわけですから、最初から最後までスピーディに解こうとするのは初見の文章だけで基本的には十分でしょう。
時間がかかるので解く全ての問題に関してやらなくてはいけないわけではありませんが、重要な問題集の問題や予備校の講習、過去問演習の際に出会う問題は、しっかりと復習して考え方を研ぎ澄ますのが大事です。
まとめ
国語の記述は一朝一夕に延びるものではありませんが、確実な国語力を身につけることができればどんな文章や問題に対しても書くべきことが分かるようになります。
自分の言葉を文章にするタイプの問題は他人に評価してもらうことが重要であるのは確かですが、参考書や問題集であっても、しっかりとした解説が備わっているものであれば正しい解答を導き出すための力を吸収することができます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!