この記事では英語長文の正しい復習方法を解説します。
英語長文を復習する必要性があるのかどうか分からない人や、具体的な復習方法が分からない人はぜひ読んでください。
英語長文の復習がいらないはウソ
受験生の中には英語長文の復習がいらないと言っている人もいますが、英語長文の復習は必ず必要です。必要な理由は以下の3つです。
正しい解答を出すプロセスが身に付くから
英語長文の復習が必要な理由1つ目は、英語長文読解で正しい解答を出すプロセスが身に付くからです。
英語長文読解の問題を解いて答え合わせをすると、英単語の暗記不足や解き方の誤りなどの自分に足りていない要素が確認できますよね。
英単語や英文法の暗記不足であれば単純に英単語や英文法を学習し直せばいいですが、場合によっては英語長文の読み方や問題の解き進め方が間違っている場合もあります。
英語長文の読み方や問題の解き進め方が間違っている場合は、一度間違えた理由を確認しただけだともう一度同じ形の間違いをしてしまう可能性が高いです。
何度も同じ英語長文読解の問題を解くことで正しい読み方・解き方のプロセスを確認・定着させることができ、別の問題を解いた際に同じ間違いをせずに済むのです。
速読力が身に付くから
英語長文の復習が必要な理由2つ目は、速読力が身に付くからです。
英語長文の復習をすると当然英語長文を読む回数が増えるので、英語の長文読解に慣れることができます。
英語の長文読解に慣れるとその分英語長文の内容を理解する速度が速まるので、英語長文を早く正確に理解する速読力が身に付くというわけです。
ただ、この話だけ聞くと「別に英語長文の復習でなくても英語長文を読む回数を増やす方法はいくらでもあるのでは？」と感じますよね。
確かにその通りです。多読用の英語長文が載った本もありますし、ネット上にいくらでも英語長文は載っています。
しかし、英語長文の参考書や問題集に載っている英語長文は他の本やサイトで見ることができる英語長文と比べて入試で出題されるものにかなり近い内容となっているのです。
入試で頻出の英語表現や文構造が多用されている場合が多く、そういった入試に近い文章に慣れ、速読できるようになるのは入試対策においてかなり役立ちます。
テーマに慣れることができるから
英語長文の復習が必要な理由3つ目は、テーマに慣れることができるからです。
先ほども触れましたが英語長文の問題集や参考書では、実際の入試問題に近い内容の英語長文が載せられています。
そのため、実際の入試でよく出題されるテーマと似たようなテーマで問題も作られている場合が多く、英語長文を何度も復習することで自分が今まで関わったことが無いようなテーマに慣れることができるのです。
例えば入試本番で医療関係がテーマの問題が出題されたとして、今まで医療に関して全く触れてこなかった人が正確に内容を把握するのは難しいです。イメージが湧きにくいんですよね。
しかし、英語長文の復習を繰り返して入試頻出のテーマに慣れておけば、入試本番で英語長文の問題を解く際内容のイメージがすぐに湧いてかなり問題が解きやすくなります。
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英語長文の正しい復習方法
というわけで英語長文は必ず復習してほしいので、以下で具体的な英語長文の復習方法を解説していきます。
細かい採点【復習前の準備】
英語長文を復習する前段階として、以下の2点に注意して自分の解答に対して細かく採点を行いましょう。
- 間違えた理由を確認し、見直した際に分かるようにメモ
- 正解した問題も解くプロセスが正しかったのか確認し、詳細をメモ
ここで重要なのは、正解した問題においても解答にたどり着くまでのプロセスが正しかったのかどうか確認することです。
多くの受験生が間違えた問題だけを確認・修正して採点を終わらせてしまいますが、それでは不十分です。
記述式の問題であれば部分的に間違っていて修正が必要な場合が多いですし、選択問題の場合は偶然正解した可能性もあります。
自分の問題を解くプロセスが正しかったのかどうかを正解した問題・間違った問題に関わらず確認し、見返せるようにメモを残しておきましょう。
全文の構文確認【復習前の準備】
英語長文を復習する前に次にするべきことは全文の構文確認です。つまりは全文にSVOCをふるというわけです。
全文にSVOCを振ることによって1つ1つの英文をなんとなくで読むのではなく、正しく和訳して読むことができ、英文を正しく解釈する能力が身に付きます。
また、この作業はこの後解説する音読とシャドーイングの効果を高めることにもつながるので必ず行いましょう。
解き直し
英語長文の復習で最初にやるべきなのは、英語長文の解き直しです。
英語長文を最初に解いた際に、解き方のプロセスを間違えていた問題がいくつかあると思います。
もう一度問題を解くことで、正しい解き方のプロセスが身についているのかを確認するのです。
また、もう一度解くことによって速読力とテーマへの慣れが身に付くので、解き直しは必ず行いましょう。
できなかった問題と理由を確認
英語長文を復習する際には、次にできなかった問題とその理由を再確認しましょう。
このできなかった問題というのは、「正解したけれども解き方のプロセスが間違っていた」という設問も含まれます。
つまり、正解したか間違えたかに関わらず、解き方のプロセスが間違っていた問題を再確認して復習するというわけです。
そうすることで、英語長文の正しい解き方・読み方が身について実力を上げることができます。
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英語長文のNGな復習方法
上記で英語長文の正しい復習方法を解説しましたが、以下で英語長文のNGな復習方法を解説していくので注意してください。
〇×だけつけて終わる
英語長文のNGな復習方法1つ目は〇×だけつけて終わるということです。これだけは絶対にやめてください。
繰り返しになりますが英語長文は必ず復習をする必要があります。
しかし、〇×だけつけて終わるのでは、もう一度見返して復習しようとした際にどの問題において自分の解き方が間違っていたのかが確認できません。
〇×だけつけるのではなく、どの問題・どの箇所で自分の読み方・解き方が誤っていたのかをメモしておきましょう。
設問だけ復習する
英語長文のNGな復習方法2つ目は設問だけ復習するということです。
英語長文の復習の際には、設問だけでなく文章全体を復習する必要があります。
なぜなら、文章全体を復習することによって英語長文テーマへの慣れや速読力が身に付くからです。
設問だけ復習すると、そういったテーマへの慣れや速読力が身につかないという事態になりかねないので注意してください。
間違えた問題だけ復習
英語長文のNGな復習方法3つ目は間違えた問題だけ復習するということです。
この記事を通して言い続けているのでくどいかもしれませんが、英語長文は正解した・間違えたに関わらず解き方のプロセスが間違っていた問題を復習する必要があります。
そうすることによって正解にたどり着くまでの正しい解き方のプロセスが身に付きます。
間違えた問題は確かに重要ですが、それだけの復習で終わらないように。
本文だけ復習する
英語長文のNGな復習方法4つ目は本文だけ復習するということです。
もちろん本文を復習することによって英語長文のテーマに何度も触れることができますし、速読力も身に付くので意味がないというわけではありません。
ただし、英語長文を復習する最大の目的は正しい解答を出すためのプロセスを身に着けることなので設問の復習が最も大事です。
従って、本文だけの復習ではなく設問も復習しましょう。
英語長文の成績を上げる方法
上記で英語長文の復習方法を解説してきましたが、本当に英語長文の成績を上げたいのであれば正しい勉強法に則って勉強を進めることが最も大切です。
英語長文の復習はあくまで英語長文の勉強の補助的な立ち位置だと考えても構いません。具体的には以下の手順で英語長文の勉強は進めましょう。
- 英単語の暗記
- 英文法の暗記
- 英文解釈の勉強
- 英語長文読解の勉強
特に英文解釈の勉強は多くの受験生がやらずに終わってしまうので要注意です。
もっと詳しく英語長文の勉強法について知りたい人は以下の記事を読んでみてください。
「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への学習相談会では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。
間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。
- 現役東大生のメアライズアカデミー塾長に直接質問できる
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