この記事では共通テストの国語で実際に9割を超えた経験を基に共通テスト国語の古文で9割を超えるための勉強法を紹介していきます。
共通テストの古文で高得点を狙いたい人はぜひ参考にしてください。
共通テスト古文の概要
まず最初に共通テスト古文の概要について解説していきます。
設問と配点
共通テスト古文の設問と配点は以下のようになります。
問1:語彙問題
共通テスト古文の問1は語彙問題で、傍線部の正しい現代語訳を選ぶ問題になっています。
古文単語の知識だけでなく、文脈から意味を推測する能力も必要になります。
2022年も2023年も同じ形式でしたので、2024年も同じ形式だと思われます。
問2:文法問題
共通テスト古文の問2は文法問題で、正しい文法説明がされている選択肢を選ぶ形式になっています。
こちらは文法をきちんと学んでいれば解きやすくなっており、文脈からの推理はあまり必要ありません。
2022年の共通テスト古文では1つの傍線部に対して5つ選択肢がある形式でしたので、2024年はまた別の形式になる可能性もあります。
とはいえ文法を勉強していれば簡単に解けるのは変わらないため、あまり心配しなくても大丈夫です。
問3:読解問題
共通テスト古文の問3は問題文の内容と一致している選択肢を選ぶ問題です。
問題文の内容を正しく理解する必要があるだけでなく、各選択肢の誤った部分を見つけなければなりません。
文節ごとにじっくり吟味して正しい選択肢を選びましょう。
問4:読解問題
共通テスト古文の問4は問題文の内容を踏まえて別の文章と会話文を読み、空欄に当てはまる選択肢を選んでいく問題になっています。
問題文の内容を正しく理解したうえで別の文章の内容も踏まえながら問題を解いていく必要があるため、かなり難易度が高いです。
古文常識を勉強していると解きやすくなります。
難易度
共通テスト古文の難易度は日東駒専レベルです。
正しく段階を踏んで勉強していればあまり難しくは感じない内容となっています。
上位層から下位層まで幅広く受験している中で平均点が6割程度なので、上位層であれば8割~9割をとる人が多いです。
特に古文は点数が安定しやすい分野なので一度9割とれるようになればそこから先も9割を超えやすくなります。
共通テスト古文で9割超える勉強法
共通テスト古文の成績を上げるためには以下の勉強をしてください。
古文単語の暗記
共通テスト古文で9割を超えるためにはまず古文単語を勉強してください。
古文には普段私たちが扱ってない古文単語が大量に出現します。
知らない言葉だらけの文章を読めるわけがないですよね。古文単語の知識がないと古文の文章を理解することはできません。
1冊で大丈夫なので古文単語帳を購入して載せられている単語を覚えきって下さい。
何千単語も覚えないといけない英単語とは異なり、古文単語は300~400程度覚えれば十分なのでそこまで難しくないはずです。
古文文法の暗記
共通テストの古文で9割を超えるためには次に古文文法の暗記をしてください。
古文文法とは助動詞や助詞、敬語の種類などのことです。
古文単語と古文文法を覚えずにいくら古文の問題を解いても絶対に成績は上がりません。
知らない単語や知らない文法だらけの文章を理解できるはずがないですよね。
特に共通テスト古文は選択問題で部分点がないため、少しでも内容を読み間違えると大きな失点になりかねません。絶対に単語・文法を覚えましょう。
具体的には、古文の単語帳1冊と文法の参考書1冊を勉強しきれば十分です。
また、単語と文法を覚えれば内容一致問題以外の知識問題も解けるようになり、点数を上げることができますのでそういう意味でも単語と文法の暗記は必要ですね。
下記に参考になる記事を載せておきますのでご覧ください。
古文常識を身に着ける
古文単語と古文文法を覚えるのと同時並行でやってほしいのが古文常識を身に着けることです。
古文常識とは古文の世界に存在する常識のことで、夫婦関係や価値観、風習、身分などのことを指します。
古文が書かれた時代と僕たちが存在している時代では常識が大きく異なります。
現代の常識しか持たないまま古文の文章を読むと内容を間違えて理解しやすくなってしまいます。
逆に古文常識を勉強してから古文の文章を読むと物語の大筋を推測できたり、内容を正しく理解しやすくなります。
古文の問題演習の前に古文常識を身に着けて読み間違いが起こりにくい状態になりましょう。
古文の問題演習
古文単語と古文文法、古文常識を覚えたら問題演習に入ります。
古文の問題演習をすることで古文の文章に慣れることができ、内容を理解しやすくなっていきます。
最終的には古文の文章を訳さずに理解できるようになるとベストですね。
古文の問題をたくさん解いていれば、いちいち訳さなくても感覚的に内容を理解できるようになっていきます。
そうなると問題を解く時間を大幅に減らせるので時間制限が厳しい共通テストでも時間内に問題を解ききれるようになります。
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書・問題集
上記の共通テスト古文の勉強を行うのにおすすめな参考書を紹介していきます。
古文単語315
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書1つ目は、古文単語315です。
古文単語315では古文単語を使用した例文や単語の成り立ちなどが載せられているため、古文単語が記憶に残りやすい形式になっています。
また、各単語で入試に出る全ての意味が載せられていますし頻出の意味には赤字がついているので、全ての意味を覚えたい人にも重要な意味だけ覚えたい人でも使用できます。
巻末に古文常識がまとめられているページがあるので、この1冊で古文単語と古文常識を学べます。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書2つ目は、ステップアップノート30古典文法基礎ドリルです。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリルは各文法テーマやその解説が非常にコンパクトに載せられており、暗記がしやすい形式になっています。
名前の通り30個のテーマに分かれて掲載されているため、一度に勉強する範囲を決めやすく学習に組み込みやすいという特徴もあります。
おすすめは1日1テーマですね。30日間で古文文法を覚えきることができます。
マドンナ古文常識217
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書3つ目は、マドンナ古文常識217です。
マドンナ古文常識217は古文の問題を解くために必要な古文常識を徹底的に覚えることができる参考書です。
文量が多い代わりにイラストや図解による説明が多く載せられているため、視覚的に覚えやすくなっています。
また、語呂合わせも多数載せられているため単純に記憶していくのが苦手な人でも取り組みやすくなっています。
マーク式基礎問題集古文
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書4つ目は、マーク式基礎問題集古文です。
マーク式基礎問題集古文は共通テストよりも少し簡単な古文の問題が載せられているマーク式の問題集です。
序盤から徐々に難易度が高くなっていく形式となっているため、古文が苦手な人でも少しずつ古文の問題に慣れていくことができます。
共通テスト本番を想定した問題演習に入る前にこの参考書で古文の問題に慣れるのがいいでしょう。
2024年用共通テスト実戦模試(5)国語
共通テスト古文の勉強におすすめな参考書5つ目は、2024年用共通テスト実戦模試(5)国語です。
2024年用共通テスト実戦模試(5)国語は共通テスト国語の本番に近い問題が6回分載せられている参考書です。
共通テスト国語は古文に限らず問題に慣れることがかなり重要な科目なので、本番に近い問題での演習回数が点数を大きく左右します。
この参考書には本番とほぼ同じ内容の問題6回分と実際の過去問2回分が載せられているため、かなりの演習量を確保できます。
個人的に他の共通テスト実践問題集よりも本番に近い内容だと思っているのでかなりおすすめです。
共通テスト古文の時間配分
共通テストでは、古文の問題を15分ほどで解き終わることができればベストです。最低でも20分以内には解き終わるようにしてください。
共通テスト国語の80分という時間制限のうち、古文に使えるのは20分程が目安です。
ですが、古文は他の分野よりも解き終わるのが早い傾向にあるため、15分程度で解き終わることを目標としましょう。
15分で解くことができれば、現代文や漢文により多くの時間を使えるので共通テスト国語で9割を狙いやすくなります。
共通テスト古文で満点を取る解き方のコツ
正直ここまでの要素が習得できていれば選択肢のせいで間違えるということはあまりないでしょう。
しかし最後のツメのために選択肢の中から正解を見分けるちょっとしたテクニックをご紹介します。
選択肢を文節ごとに区切って吟味
共通テスト古文の解き方1つ目は選択肢を文節ごとに区切って吟味することです。
問題の選択肢を見た時にそれぞれの選択肢を読み切ってそれが正解かどうかを吟味します。
しかし一度に選択肢を読み切ろうとすると、細かい見落としをすることがあります。
その見落としによって間違いの選択肢を正解と思ってしまったり逆に正解の選択肢を間違いと思ってしまいかねません。
選択肢を文節ごとに細かく区切って文節ごとに正しいか正しくないかを吟味することによってそういったミスを減らすことができます。
極端な内容の選択肢は間違いになりやすい
これは全教科において言えるですが、極端な内容の選択肢は間違いになりやすいので要注意です。
極端な内容の選択肢はとても目立つのでそれを正解にしてしまうと正解だとばれてしまいやすいため、正解にはしないんですよね。
具体的な例としては、「全部」「全て」「絶対に」などの言い切った表現が入っている場合は間違いの選択肢である可能性が高いです。
リード文と注釈を見る
共通テスト古文の解き方3つ目はリード文と注釈を見ることです。
リード文とは問題文の前に書かれている前置きみたいなもので、問題文の前にどういう物語があったのかを知ることができます。
また、注釈とは問題文の中に出てくる用語や人物の解説のことで、問題文の一番後ろに書かれています。
リード文と注釈を見ることで問題文の内容を理解しやすくなり、早く解き進めることができます。
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