今回は大学受験のために日本史・世界史・地理・政経倫理などの社会科目を勉強する必要がある方に向けてどの科目を選ぶのが一番有利なのかを解説します。
文系の場合・理系の場合両方について書いてあります。
社会科目の選択は一度したら効率性の観点から大抵変更しません。
失敗しないようにぜひこの記事を参考にして自分に最適な社会科目を選んで下さい。
各科目の特徴
日本史
言わずもがな日本の歴史を勉強していく教科です。
同じ歴史科目の世界史と比べて覚える範囲は狭いですが、その分詳しい知識を要求されます。
しかし受験する大学によってどこまで詳しい知識を要求されるのかが大きく異なります。
あまり偏差値の高くない大学であればそこまで深くない知識ですむので難易度は世界史より低くなります。
一方で偏差値が高い大学になると、かなり詳しい知識を要求されるようになるので難易度は世界史のほうが難しくなります。
世界史
こちらは世界中の歴史を勉強していく教科です。
日本史より覚える範囲が広い分、問われる知識の詳しさはそれほどでもありません。
ただし早慶や東大・京大・一橋大受験で使う場合は別で、かなり詳しい知識が要求されます。
世界史は偏差値の高い大学でも低い大学でも共通テストでもそこそこの深さの知識を問われます。
日本史の説明と重複しますが偏差値が高い大学であれば世界史のほうが有利、偏差値の低い大学であれば日本史のほうが有利です。
地理
地理はとにかく暗記量が少ないです。
日本史や世界史の半分程度しかありません。
したがって共通テスト7・8割程度のそこそこの点数であれば歴史科目よりかなり短い時間でとれるようになります。
ただし暗記量が少ない分暗記したことを応用する能力・思考力が求められます。
ですので共通テストで9割超えの得点をしたり満点を狙うのは非常に難しいです。
政経倫理
政経倫理は暗記量は日本史や世界史とさほど変わりません。
政経単体でみると、暗記量は日本史・世界史よりはるかに少なく、共通テスト7、8割程度であればあまり難しくはありません。
倫理は政経と同様にあまり暗記量は多くありませんが、論理的な思考力が求められます。
単純な暗記だけでは乗り越えられないので問題演習が重要となります。
どの科目を取るべきかー文系編
一教科のみの場合
文系の場合一教科単位で考えるならば基本的には日本史がおすすめです。
なぜなら共通テストはもちろん基本的にどこの大学の試験でも受験できる科目に設定されており、さらには多くの大学で日本史の試験で問われる内容のほうが世界史の試験で問われる内容より簡単だからです。
偏差値が高い大学や論述が課せられる大学(早慶や東大・京大・一橋大等)を受ける場合は世界史のほうがおすすめです。
地理や政経倫理は受験できる大学が限られますので志望校が完全に定まっていて、その大学を受けるのに地理または政経倫理で大丈夫なのであれば地理や政経倫理を選択するのも一つの手です。
しかし完全に志望校が定まっている以外の場合は日本史または世界史にしておきましょう。
二教科の場合
自分の志望している大学を受験するために社会科目を二教科勉強する必要がある場合は世界史&地理が最もおすすめです。
なぜなら世界史と地理は内容がかぶっている部分があり、それぞれの勉強が相互に作用して成績の向上につながりやすいからです。
世界史は地図の把握が非常に重要であり、それは地理の内容と大きくかぶります。
地理と世界史両方で地図を使った勉強をすることで国名や地域名が使われる問題や地図が使われる問題に強くなります。
他の組み合わせとしては日本史&政経倫理、日本史&地理、日本史&世界史、世界史&政経倫理が考えられますが世界史&地理の勉強の効率性には敵いません。
どの科目を取るべきかー理系編
理系は絶対に地理一択です。
日本史・世界史・地理・政経倫理の中で最も覚える量が少なく、他の英語、理科、社会などの主要科目の勉強を邪魔しない地理が一番おすすめです。
また、生物の内容と地理の内容がかぶっている部分があるので生物を選択されている方はより効率よく勉強できます。
地理と生物で学習したことが相互に作用して勉強を効率化させることができます。
地理がどうしてもやりたくないという限りは地理を選びましょう。
一応政経倫理という選択肢もあります…
まとめ
今回はどの社会科目を選択すればいいのかについて文系編・理系編に分けて紹介しました。
この記事に書いたおすすめの教科は個人個人の好みや得意不得意を完全に排除して考えた教科です。
この記事に書いてあることを参考にしつつ、自分の特性と照らし合わせて選択科目を決めて頂けるといいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました!