今回はあまり効率的ではないと思われがちな朝の勉強についてその実態をメリット・デメリットの二つに分けて紹介します。
「朝の勉強が効率的ではないなら朝を自由時間にして夜勉強しようか、、、、、、」
「でも朝勉強しないのも時間が勿体ない気がする、、、、、、」
こういった悩みにお答えしますのでぜひ最後までご覧ください。
朝勉強をするメリット
朝勉強することは多くのメリットがあります。
上手く朝の時間を使えれば勉強の効率を上げることができます。
メリット①:最も効率的に脳が働く
朝起きて3時間の間はゴールデンタイムと呼ばれ、脳が最も効率的に機能します。
ですので朝の時間帯は思考力が求められる勉強をするのに最適な時間です。
具体的に言うと数学・国語や英語の文章題・物理などのことを指します。
朝起きて数時間の間は上記のような教科の勉強が効率化につながります。
メリット②:記憶力が増している
人間の記憶が納められている脳の海馬という部位では夜寝ている間に一日に集められた情報が取捨選択されて一部が記憶として残ります。
朝はそういった取捨選択の時間が終わり、捨てた分の情報のスペースが残っているので記憶しやすい時間帯なのです。
また、朝は空腹状態であることが多く、空腹状態の人間は記憶力が増大します。
人間が大昔に狩猟や採集で食料を得ていた頃は食べられる植物や動物の位置を把握しておく必要があり、そのDNAが受け継がれているので空腹状態では記憶力が上がるのです。
メリット③:勉強の習慣化
朝起きて必ず勉強する習慣をつけることで平日、休日に関わらず勉強する習慣がつきます。
平日であれば学校がある前に1時間でも勉強できれば脳を勉強モードに切り替えることができます。
さらには朝学校に行くまでの短い時間で勉強することで「締め切り効果」によって集中力が上がります。
締め切り効果とは残り時間があまりない状態で作業をすると時間内に終わらせなければならないという切迫感から集中力が上がるというものです。
また休日では朝勉強する習慣がついていれば目が覚めてすぐに机の前に座って勉強することができるでしょう。
ベッドや布団の上でごろごろして過ごす無駄な時間を無くすことができます。
メリット④:入試で実力を発揮しやすい
入試のほとんどは早朝から始まります。
朝勉強する習慣をつけておくことで入試本番で朝から試験問題を解くことになっても集中できるようになります。
また、早朝から始まるということで時間に余裕をもっていつもより早めに起きることになる人が多いでしょう。
いつもより起きる時間が早くなると睡眠不足等で十分なパフォーマンスが発揮しにくくなります。
しかし朝勉強する習慣をつけて毎朝早起きするようにしておけば入試本番でも問題なく起きることができ、万全の状態で試験に臨めます。
メリット⑤:モチベーション向上
朝に少しでも勉強できると朝起きてすぐに達成感を得られます。
他の受験生がまだ勉強にとりかかってない時間帯に勉強して差をつけることができたという感触が生まれます。
その達成感はその後一日中のモチベーション維持につながります。
「受験勉強のエッセンス」が「メアライズアカデミー」と共同で行っている東大生への無料学習相談では、中高生向けに勉強法・学習計画の提案を行っています。
間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。
朝勉強をするデメリット
ここまでで朝勉強することには多くのメリットがあることが分かりました。
一方でデメリットも存在します。
デメリット①:睡眠不足になりがち
朝早く起きて勉強しなければならないという意識から前日寝るのが遅くなっても起きる時間を変えずにそのまま早起きしてしまう可能性があります。
それが続くと慢性的な睡眠不足になり、一日中集中力を保つのが難しくなってしまいます。
また、睡眠不足は集中力だけでなく体調への悪影響や免疫力の低下にもつながります。
受験生にとって体調管理は必須なので睡眠不足は厳禁です。最低6時間はとりましょう。
朝早く起きて勉強するのであれば必ず前日の夜も早めに寝ましょう。
デメリット②:モチベーションを下げる可能性
朝早起きして勉強しようとしたのに朝予定通りに起きることができないことがあります。
その場合起きることができなかった自分への失望感が生まれ、そのまま一日の勉強のやる気を失ってしまう可能性があります。
もちろん予定通り朝勉強できたときは何も問題はないのですが、できなかった場合の精神状態が不安要素となります。
自分が毎朝起きてきちんと勉強できる自信がない方は朝勉強するかどうかの決定を吟味する必要があります。
朝勉強するなら何時起きが理想?
結論から言いますと「〇〇時〇〇分に起きるのが最もいい」というような基準はありません。
しかし自分の起床時間を決めるための判断材料は存在します。
適切な睡眠時間
まず睡眠時間は6.5~7.5時間を目安にとりましょう。
過去にアメリカで行われた統計で睡眠時間が6.5~7.5時間の人が最も長期的な死亡リスクが低かったのです。
つまり睡眠時間を6.5~7.5時間にすることが最も健康的だと言えるでしょう。
体調管理は長期間必死で勉強を続ける受験生にとって非常に重要なので睡眠時間は6.5~7.5時間の間に納めましょう。
睡眠周期
人間は睡眠中レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
簡単に言うとレム睡眠は脳が起きている状態でノンレム睡眠は脳が深く眠っている状態のことを言います。
このレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返される周期の事を睡眠周期といい、およそ90分単位で繰り返されます。
レム睡眠中に起きることができれば脳が起きている状態の時に目覚めることができるので気持ちよく起きることができます。
一方でノンレム睡眠中に起きてしまうと深い眠りに入っている状態で起きることになるので強い眠気や倦怠感を感じるようになります
寝始める時間から90分×数回経ったタイミングで起きると気持ちよく起きることができます。
理想の起床時間
また、寝付くまでの時間も人によって異なります。
寝転がってから数分で寝付ける人もいれば1時間かかる人もいます。
従って上記の条件より理想の睡眠時間は寝付けるまでの時間+6.5~7.5時間(←90分×数回に収める)ということになります。
つまりは夜電気を消してベッドで寝転がり始めた瞬間から寝付けるまでの時間+6.5~7.5時間(←90分×数回に収める)後にアラームを設定するのが理想です。
この時間設定を守りつつ朝勉強時間を確保するために何時から寝始めればいいかを逆算して考えましょう。
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間違ったタイミングで間違った勉強をしてしまい、勉強の効率を悪くしてしまうといった事態を避けたい人はぜひご相談ください。
朝勉強するのに適した教科
この記事の前半でも述べましたが朝勉強するべき教科は数学・国語や英語の文章題・物理などの思考力が要求される教科です。
朝の時間は脳がとても効率的に動くので思考力をともなう勉強がおすすめです。
逆に社会科目や生物などの暗記系科目は朝勉強するのは避け、記憶が長期的に残りやすくなる夜に勉強しましょう。
まとめ
朝勉強することははっきり言ってメリットのほうが圧倒的に多いです。
ただし朝勉強することにこだわり過ぎて夜寝る時間が遅かったのに早起きする、、、、、、なんてことを繰り返して睡眠不足にならないようにだけお気を付けください。
志望校合格のために朝の時間を有効活用していきましょう!
ここまで読んで頂きありがとうございました!