今回は、大学受験の塾選びの際には、集団塾と個別指導塾のどちらがいいのかについてお話しします。
大学受験の際に集団塾と個別指導塾の両方に通った筆者の経験から、両者のメリット・デメリットをご紹介します。皆様の塾選びのお役に立てれば幸いです!
集団塾について
まず、集団塾の主なメリットとして以下が挙げられます。
- 授業の質が高い
- 仲間ができる
①集団授業は、一度に大人数を教えるという性質上、ハイクオリティな授業を提供できる講師が任されている場合が多いです。
特に大手予備校には長年の経験を持つプロが揃っているので、そうした講師たちの授業は他とは一線を画すほどのハイレベルな授業を受けることができます。
学習の内容が高度なのはもちろん、生徒の目線になって考えることもできるので、わかりやすい授業や効果的なカリキュラムを作成する能力は他には劣りません。
②また、集団授業では友達作りも可能です。受験は戦いですし、授業の雰囲気は受験学年にもなると張り詰めてくるので友達になるのは簡単ではないかもしれませんが、モチベーション維持や情報共有などをするのに友達がいるのは非常に心強いです。
デメリットとしては、以下が現実的なものになるでしょう。
- 授業のレベルが常に一定であるがゆえ、ついていけなくなる恐れがある
- モチベーションが個別指導よりも保ちにくい
①一般的に、集団授業は決められたカリキュラムに沿うので授業のレベルを生徒に合わせてはくれません。(小規模の塾だったり、積極的な先生であれば融通が効く場合もあります)
人それぞれ分野によって得意・不得意がありますから、常に授業が一定のレベルを保っていると、ある分野は簡単に感じたり、またはついていけなくなってしまうなど効率的でなくなってしまう懸念があります。
②モチベーションの面でも、ただ先生の話を聞いているだけの授業になってしまうといわゆる「授業を切る」なんてことも起きてしまうかもしれません。
ただ、授業の予習・復習を徹底したり、塾のアシスタントと相談するなど、十分対策のうちようはあります。
個別指導塾について
個別指導についてですが、メリット、デメリットともに集団塾の裏返しになっている側面があります。
メリットとして大きく挙げられるのは、
- 自分に合った授業をしてくれる
- 信頼できる受験相談相手ができる
の2つです。
①まずクオリティについてですが、個別指導塾での授業は、質的には集団授業に劣る場合が多いです。理由としては指導経験の浅い大学生や、大手塾でもあまり人気のない講師が担当させられる場合が多いからです。(当然非常に授業の上手い方が担当してくれることも。)
しかし、個別指導にはこうしたデメリットを埋め合わせられるほどのメリットがあるのも事実です。
個別指導は1対1で行われるものであり、カリキュラムの縛りが集団塾に比べると緩い場合が多いです。
そのため個別指導では、授業のレベルを常に固定している集団授業と異なり、生徒のレベルに合わせながら授業を進めてくれるというメリットがあります。
②さらに良いのが、講師との距離が近いと言う点です。ただ授業を受けるだけではなく、質問も行いやすく、双方向の授業が成立しやすいのが個別指導の特長です。
その上、場合によっては授業だけでなく普段の勉強法や、自習スケジュールの管理など様々なことも相談できるでしょう。
塾の先生は個別指導であっても受験を経験し成功させた人が多いので、そのような人が自分のためついてくれるのはとても心強いことです。
結局、どちらがいいのか
これまで集団塾と個別指導塾の双方のメリット・デメリットをご紹介しましたが、
「結局、自分に向いているのはどちらなのか?」という疑問を持たれている方が多いと思います。
こうした選択をする際に大事なのは、自分自身の状況とそれぞれの授業形態の特長を照らし合わせることです。
例えば、受験勉強において一般的な進度とかなり差があると感じているなど特殊な事情があったり、集団塾よりも家庭教師のように講師に面倒を見て欲しいというような場合は、個別指導塾でオリジナルのカリキュラムを作ってもらうのがいいかもしれません。
逆に、仲間と切磋琢磨し合える環境が欲しかったり、熟練の講師によるハイレベルな授業を受けたいという人は、集団塾の方が向いていると言えるかもしれません。
また、筆者のように個別・集団の両方に行くというのも、ご家庭の事情が許せばアリではないかと思います。
自分に合った塾を見つけることは、受験を有利に進めていく上で非常に大事です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!