大学受験において塾に行かないことのメリット・デメリット紹介

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ゆうすけ

自分の受験経験を踏まえ、メアライズアカデミー監修のもと大学受験対策の情報を発信しています。
高1春偏差値40→高2秋偏差値80→早稲田大学政治経済学部経済学科入学→大2の4月「受験勉強のエッセンス」立ち上げ→月間5万PV

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今回は大学受験において塾に行かないことによってどういったメリット・デメリットが発生するのかについて紹介したいと思います。

受験勉強は塾に行くのと行かないのとでは勉強の進め方や生活リズムまでもが大きく変わってきます。

塾に行く・行かないの選択を間違えないために塾に行くべきかどうか迷っている方はぜひご覧ください。

塾に行く割合

塾に行かないことのメリット・デメリットの前に実際どのくらいの人が塾に通っているのかについてご紹介します。

まずベネッセ総合教育研究所の調査(2017)では高校一年生~高校三年生それぞれの通塾率は以下のようになっています。

学年別通塾率 全体 男子 女子
高校1年生 34.6% 37.1% 32.0%
高校2年生 38.4% 38.6% 38.3%
高校3年生 35.9% 35.7% 36.1%

どの学年・性別を見ても3~4割の人は塾に通っているようですね。

ただこれは高校生全体への調査の結果です。

高校生の中にも大学受験をする人だけでなく高卒で働き始める人・専門学校に行く人・推薦で大学に行く人等様々な人がいますよね。

大学偏差値マップ(2022)によると大学卒業生の中で塾に通っていた人の割合は以下のようになっています。

大学卒業生の多くが大学受験を経験しているので大学受験生の通塾率は5~6割程度になるでしょう。

つまりは大学受験生の中で塾または予備校に通っている人のほうが多いということになります。

また、スタスタ(2022)の調査によると大学別の通塾率は以下のようになっています。

大学別通塾率   立教大学 68%
東京大学 79% 青山学院大学 84%
一橋大学 80% 上智大学 77%
横浜国立大学 66% 駒澤大学 69%
東京理科大学 94% 中央大学 85%
早稲田大学 76% 法政大学 66%
慶應義塾大学 70% 電通大学 80%
東京学芸大学 75% 日本大学 87%
明治大学 85% 東洋大学 85%

有名大学の多くが通塾率7~8割となっていることが分かります。

偏差値の高い大学を目指せば目指すほどライバルには塾に通っている人が多くなるということになります。

塾に通わないメリット

ここまでで半分以上の大学受験生が塾に通い、さらには有名大学志望者になればなるほどより多くの受験生が塾に通っていることが分かりました。

しかし一方で塾に通わずに大学受験をしている受験生も一定数存在します。

果たして塾に行かずに大学受験をすることはどういったメリットがあるのでしょうか。

メリット①:自分のペースで勉強

塾に通っていると基本的に塾に合わせたペースで勉強することになります。

過去問演習や単語暗記などを除いて塾に通っているのに自分で参考書を買うなどで塾の授業とかけ離れた勉強に時間を費やすのは絶対にしてはいけません。

つまり基本的には各教科ごとの勉強を塾の授業通りに進める形となります。

やりたい勉強がある時でも塾の授業や課題等で手が回らない事態が生じます。

そうなると模試の結果などで自分の弱点を見つけた際に自分でそこを補強したいと思っても補強できる時間が制限されてしまいます。

一方で塾に通っていなけば塾のカリキュラムなどの縛りが無く完全に自分のやりたい勉強を進めることができます

誰かに従ってその通りに物事を進めるより自分で行動するほうが得意なタイプであれば塾に行かないほうが成績向上につながりやすいでしょう。

メリット②:時間や場所が自由

塾に通っていると授業中の時間や塾までの移動時間によって時間と場所が縛られてしまいます。

塾に通わなければそういった時間を過ごすことなく、全ての時間を好きな場所で好きな時間に勉強することに費やすことができます

自分一人で勉強場所・勉強内容・勉強計画をしっかりと立てられる人にとっては塾に行かずに勉強するほうが効率よく勉強を進めることができます。

メリット③:お金がかからない

塾に通う上での最大の問題点は費用でしょう。

塾に通うと年間で数十万円かかることも珍しくはありません

毎月の月謝だけでなく夏期講習や冬期講習も加わるとさらにお金がかかります。

裕福な家庭であればさほど問題はないかもしれませんが一般家庭の家系には大打撃となる可能性があります。

塾に通わなければ勉強に必要な費用は参考書・模試にかかるお金くらいですみます

メリット④:人によっては理解しやすい

塾の授業は先生の話を聞きながら内容を理解していき、分からないところがあれば先生に質問するなどして学習を進めていくのが一般的です。

しかし中には授業を聞いて理解するよりも参考書等を読んで視覚的に理解するほうが得意な人もいます。

そういった人は塾に通わずに自主的に勉強したほうが勉強の効率が高まるでしょう。

塾に通わないデメリット

塾に通わずに大学受験を戦うことはメリットがある一方で多くのデメリットも生じます。

デメリット①:相談相手が少なくなる

塾の先生たちは受験のプロです。

勉強法・勉強計画・大学別の対策法等受験に関する事に非常に詳しいです。

そういった受験のプロに気軽に相談できる塾という場所は悩み事が多くできる受験勉強においてすばらしい場所です。

塾に通っていなければこの相談相手を得ることができません

学校の先生に頼るのもいいですが多くの学校の先生は受験ではなく学校教育に特化しているので受験に関する知識は塾の先生に劣ります。

大学受験が不安な人にとっては塾の先生という最強の相談相手がいたほうが安心して受験勉強を進めることができます。

デメリット②:怠けがちになる

塾の先生は自分の生徒たちを合格させることが仕事です。

ですのでモチベーションアップにつながる発言をたくさんしてくれます。

塾の先生の話を聞いてるだけでモチベーションを保つことにつながります。

また、塾には大勢の受験生が集まり必死に勉強しています。

そういった他の受験生の雰囲気もモチベーションアップにつながります。

塾に通っていなければ上記のようなモチベーションアップにつながる要素が得られないので自分一人の力でモチベーションを維持し続けなければなりません。

さらには塾の学習カリキュラムではなく自分のペースに則って勉強を進めていくのでつい勉強を怠けがちになってしまいます

モチベーションを一人で保ちながら自分できちんと学習計画を立ててその通りに勉強していくのが不安であれば塾に通ったほうが勉強を怠けずにすみます。

デメリット③:得られる受験情報が少なくなる

塾には受験に関する最新情報や塾の卒業生からの話を基にした受験の戦い方の情報が集まってきます。

さらにそのような情報を先生達が積極的に提供してくれるので受験に関する情報は常に最新の状態にアップグレードされます。

受験する大学の決め方や勉強の進め方等で参考になる情報を塾の先生や塾独自の雑誌から大量に得ることができます

塾に通っていなければそういった最新の情報から遠ざかってしまいます。

デメリット④:自分で学習計画を立てなければならない

塾に通っていれば基本的に塾のカリキュラムに沿って勉強していけばよいです。

塾に関することの勉強でほとんどの時間が埋まり、残りの勉強時間で弱点の補強や塾で習ってない教科の勉強をしていくという形になりやすいです。

その弱点の補強や習ってない教科の勉強でさえ受験のプロである塾の先生に相談することができます。

塾に通っていなければ自分の志望校に向けて自分で学習計画を立てなければなりません

自分で学習計画を立ててその通りに実行していく力がある人であれば塾に通っていなくても受験を乗り越えられるかもしれません。

しかしどのタイミングでどの教科のどの範囲の勉強をどの参考書でするのかどのタイミングで過去問を解いていくのか等、学習計画を全て自分で考えるのはかなり難しいでしょう。

デメリット⑤:塾・予備校独自の参考書・問題集が使えない

多くの塾にはその塾独自の参考書や問題集が存在し、その塾に通う生徒はそれらを使って勉強していきます。

塾独自の参考書はその塾の受験勉強のノウハウを詰め込んだものとなっており、非常に質が高いことが多いです。

しかし塾独自の参考書は市販では販売されていません。

つまり塾に通っていなければ受験のプロ達の勉強のノウハウが詰まった上質な参考書を使って勉強することができません。

塾に通わずに市販の参考書だけで勉強していると使っている参考書の質の面で成績の伸びに差が出てしまいます

塾独自の参考書や問題集を使えたほうが受験は有利になります。

デメリット⑥:受験特化した授業が受けられない

塾の授業は学校の授業とは違って受験勉強に特化しています。

塾の授業に沿って勉強を進めていけば学校の授業では決して得られない知識を大量に得ることができます。

塾に通っていなければ他では得られない受験に特化した知識を得る機会を得ることが難しいです。

市販の参考書で塾の授業の代用をすることも可能ですが残念ながら塾の授業で習う知識のほうが質は高いです。

なぜなら塾の授業で得ることのできる知識は常に最新の受験情報を基にアップデートされた知識だからです。

一方で多くの参考書は数年~10年以上前に出版されたものがほとんどで最新の受験情報を基に作られているものではありません

塾の授業で得られる知識で勉強するほうが参考書で得られる知識で勉強するよりも学習量が同じ場合有利です。

デメリット⑦自習室が使えない

他で代用がしにくい塾のメリットとして自習室があります。

塾の自習室は静かで勉強に集中しやすいうえに他の受験生たちの雰囲気も伝わってきてやる気もあがります

学校の自習室や図書館の自習室などでも似たような雰囲気を得られます。

しかし学校や図書館の自習室は使えない曜日や時間帯が塾の自習室よりも圧倒的に多く、生活のほとんどを勉強に使わなければならない受験生にとっては日々勉強する場所として不十分です。

家で集中し続けることが苦手な人には塾の自習室を使えないのは大きな痛手です。

まとめ:塾に行くべきか行かないべきか

塾に通って勉強するほうが多くの受験生にとっては得をすることのほうが多いです。

しかし自力で勉強していける人であれば塾からの恩恵は少なくなりますし、費用面の問題もあります。

ぜひこの記事を参考にして塾に行くべきかどうかを吟味して下さい。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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