大学受験向けの世界史の勉強法を紹介

世界史
プロフィール
この記事を書いた人
ゆうすけ

自分の受験経験を踏まえ、メアライズアカデミー監修のもと大学受験対策の情報を発信しています。
高1春偏差値40→高2秋偏差値80→早稲田大学政治経済学部経済学科入学→大2の4月「受験勉強のエッセンス」立ち上げ→月間5万PV

ゆうすけをフォローする

今回は大学受験対策に特化した世界史の勉強法を紹介します。

国立2次を受験する方、私立大学を受験される方、どんな人でも世界史の根本的な勉強法は一緒です。

しかし一般的に行われている勉強法は大学受験のための勉強法としては不完全です。

大学受験においてどのように世界史を使うとしても必要な世界史の勉強法をこの記事でぜひ知って下さい。

また、以下の記事で世界史の定期テスト対策法を紹介していますのでぜひご覧ください。

一段階目:世界史のタテ理解

まずやるべきことは世界史のタテ理解です。

世界史のタテ理解とは各地域ごとに勉強して世界史の内容を理解することです。

これは教科書や参考書などを使って章ごとに順番通り勉強していけば身に付きます

多くの人はすでにこの勉強を行っているでしょう。

しかしこの勉強をするにあたっていくつか注意点がありますのそれらを紹介します。

地図を使う

勉強していく中で地名や国名が出る度にその場所を地図で確認しましょう。

そして世界史の知識を地図と共に覚えるように心がけてください。

これにより利点が二つあります。

  • 地図上で覚えることによって世界史の流れが頭の中で整理しやすくなり、暗記しやすくなる+試験中に思い出しやすくなる
  • 共通テスト・国立2次・私立大学・定期考査いずれでも出題される地図問題に対処できるようになる

一問一答形式だけで覚えずに時系列を意識する

世界史の勉強をする際に誰しもが一度参考書や教科書の内容を読んだ後に問題演習を繰り返して暗記しようとします。

人間は知識を思い出そうとしたり何度も繰り返しその知識に触れる(見たり聞いたり)ことによって知識を覚えやすくなります。

したがって繰り返し問題演習を行うことによって世界史の知識を思い出そうとしたり間違えて答えを見た時に何回も同じ単語を見ることによって世界史の知識の暗記ははかどります。

というように問題演習は非常に大事です。しかし、問題演習を繰り返して勉強することには一つ重大な欠点があるのです。

それは世界史を時系列にそって十分に覚えることができないということです。

世界史の勉強では出来事の起こった順番や年代に沿って覚えなければなりません。

世界史の試験ではどのタイプの試験でも出来事の起こった順番や起こった年、年代を知らないと解けない問題が存在します。

例1共通テスト:出来事を起こった順番に並び替える問題

例2国立2次論述:時系列に沿って説明しなければならない問題

例3私立大学:問題文に年号を含めてくる問題

また、時系列に沿って覚えることで知識を試験中に思い出しやすくなります。

一問一答形式での暗記だと試験中にど忘れするとほとんどの場合思い出せません。

しかし時系列順に覚えていると思い出さなければならない知識を時系列上の前後の知識から関連付けて思い出すことができます。

資料集を使いながら覚える

人の五感による知覚の割合は視覚が8割以上を占めています。

つまりは物事を覚える際は視覚を一番使っているということです。

資料集で実物の写真を確認できる時はできる限り確認して記憶に残りやすいようにしましょう。

また、試験本番でも資料集にも使われている写真を使った問題が出されることがあるので、試験対策にもなります

文化史の暗記で手を抜かない

世界史の勉強をする際、政治史ばかりを勉強してしまって文化史の勉強の手を緩めてしまいがちです。僕も現役時代そうでした。

当然どの類の試験でも政治史の出題される数のほうが文化史の出題され数よりも圧倒的に多いです。

しかし同時にどの試験でも絶対に出題されます。それなのに勉強していなかったらきちんと文化史を勉強している人に差をつけられます。

例えば100点満点の試験で20点分文化史の問題があったとしましょう。

文化史を勉強している人にとっては100点満点の試験はそのまま100点満点の試験です。

しかし、文化史を勉強していない人にとっては文化史で得点することができないので100点満点だった試験が80満点の試験に変わってしまいます。

文化史を勉強していないと試験を受ける前の段階でとれうる点数の上限が大きく下がってしまうのです。

また、文化史を覚えるのはできるだけ早い段階からしておいたほうがいいので世界史の縦理解の段階の時点で少しずつ覚えていきましょう。

なぜ早い段階から覚え始めたほうがいいのかは以下の記事で紹介します。

効率のいい暗記方法‐単語の暗記・授業や参考書での学習内容定着へ

二段階目:世界史のヨコ理解

次にやるべきことは世界史のヨコ理解です。

世界史のヨコ理解とは同じ年、年代に別の地域で何が起きているのかを意識しながらもう一度教科書や参考書を使って章ごとに理解・暗記し直すことです。

世界史のヨコ理解は世界史のタテ理解が完了して初めて可能になる理解です。

多くの人はタテ理解までの勉強しかしておらず、ヨコ理解の勉強をしていません。

しかし、世界史を本当の意味で理解するにはこのヨコ理解は欠かせません。

世界史は各地域での年代ごとの流れ(タテのつながり)と同じ年代ごとに各地域それぞれで何が起こっていたのか(ヨコのつながり)両方を理解しないと世界史を完全に理解したことにはなりません

タテの理解に加えてヨコの理解をすることで以下のような利点が生まれます。

知識を思い出すきっかけが増える

試験中に答えなければならないら単語がどうしても思い出せないという場合、思い出さなければならない単語とは別の単語や知識から連想して答えとなる単語を思い出すという作業をよくしますよね。

タテの理解に加えてヨコの理解をすることで連想するための手段を増やせます

知識を忘れにくくなる

タテの理解に加えてヨコの理解をすることで同じ知識を二方向から覚えることになります。

これによって自然と同じ知識を勉強する機会が増え、忘れにくくなります。

また、ある範囲の勉強をしている最中に全く異なる範囲の知識の復習ができるので、自分で復習しようとしなくても自然にどんどん知識が身に付くようになります。

ちなみに以下の記事でおすすめの最強暗記法を紹介していますのでぜひご覧ください。

効率のいい暗記方法‐単語の暗記・授業や参考書での学習内容定着へ

3段階目:目的に合わせた勉強

2段階目までの勉強を終えたならば自分が受ける試験に向けた勉強をする時です。

共通テストで使うのならば2段階目までの勉強でほぼ十分でしょう。

私立大学の入試で使うのならば多くの問題演習を通して細かい知識をつけていかなければなりません。

国立2次の論述で使うのならば知識は十分なので論述力を上げていきましょう。

まとめ

今回は大学受験向けに世界史の勉強法を紹介しました。

世界史の勉強の手順はタテ理解→ヨコ理解→各試験に合わせた対策です。

タテ理解、ヨコ理解両方ができてはじめて試験で高得点をとれる準備が整います。

各試験に合わせた対策よりもタテ理解、ヨコ理解のほうが圧倒的に大事なので十分に時間をとりましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました